2027年度の中学受験を目指すご家庭は、そろそろ第一志望校・併願校を決定する時期だろう。
リセマムでは昨年に引き続き「中高6年間一貫教育を考える会」と連携し、お勧めの私立中学校をピックアップ。同会が発行する『とっておきの私立中学校』の中から抜粋して、注目校の魅力をお伝えしていく。
本記事でご紹介するのは、日本工業大学駒場中学校。東京都目黒区にある進学型中高一貫の共学校だ。学校長・大塚 勝之先生からのメッセージの他、特色のあるプログラム等を紹介する。
教育姿勢
感性を磨きながら人柄を育む
日駒は2027年6月に創立120周年を迎えます。創立以来115年間、技術者育成を担ってきた本校は、「ものつくりの楽しさ体験」を教育の核として歩んできました。その歩みを振り返る中で、ものつくりの本質は「真面目さを追究すること」にあると気付きました。真面目でなければ良いものは生み出せない。この考えは、工業教育だけでなく普通科教育にも通じるものであり、「真面目でなければ良い教育はできない」を教育の合言葉として大切にしています。
真面目さを追究することは、人柄を育むことにつながります。周囲には優しく接し、自分には厳しく向きあう姿勢をもち、「優しく勁(つよ)い心」を育てることを何よりも大切にしています。また、花や草木の美しさに目を向け、豊かな情操や感性を磨くことも、人としての成長には欠かせません。
本校は「感性を磨きながら人柄を育む」ことを教育の柱としています。その実現に向け、「日駒新教育ハニカム構想」のもと、国語教育を中心に、大学進学支援、理数教育、英語教育、留学プログラムなど、多彩な教育を展開してきました。読書教育や語彙力強化をはじめとした取組みは、難関大学への合格者数の増加など、着実な成果として表れています。
これからも日駒は、豊かな感性と人間性を育む教育を第一に据え、その土台の上に質の高い学びを積み重ね、生徒ひとりひとりの未来につながる教育を実践していきます。

進路、進学に対する考え方は?
進路・進学というと、すぐに大学受験をどうするかに結びつけてしまいがちですが、まず中学では大学受験のその先を描くことから始めます。いわゆるキャリア教育で、将来をどのように設計していくか、そのために何を体得していくかの各種プログラムを体験します。
高校生になると、より現実的に進学を考えて行動していきます。それを積極的に指導していくのが同校の大学進学支援センターで、チュータールームでは常に教員と生徒が面談しており、卒業生チューターも直近の合格体験をアドバイスしています。最難関大学への進学を支援する高校生対象の校内進学塾「光風塾」の存在は、近年の合格実績数に大きく寄与しています。中2・中3の生徒を対象とした「光風塾ジュニア」も2022年よりスタートし、基礎学力から応用的な学力を養成。国公立、早慶上理ICU、G-MARCH、有力理系大学への合格割合は確実に増えています。


最難関大学への進学をアシストする日駒光風塾
工業大学の名前を冠していながら、現在同校は完全普通科専一校です。そうなると求められるのは、進学を踏まえた総合的な学力アップの施策です。その進学力(卒業生数に対する合格実績数)はここ数年急激に上昇してきていますが、それを支えているのが同校の大学進学支援センターの活動です。生徒の個別指導の場や卒業生チューターが実践指導するチュータールームの運営、進学に向けた各種の補習・講習・講座などに加えて、最難関大学受験を支援する画期的な校内塾を10年程前に開設しました。
日駒光風塾という名前の学内進学塾は、進学指導歴20年以上のベテラン塾頭を筆頭に、現役大学生が難関大学受験プログラムに基づいて、より高い目標を掲げる生徒たちを実践指導しています。しかも受講料は無料というのが、同校の本気度を表しています。さらに光風塾は、校外の駅間近の建物にあり、移動に時間がかからないのも魅力です。
年2回の選抜試験で入塾が決まります。対象となるのは受験を志す高校生だけだったのですが、4年前の夏休みからその受入範囲を中学生まで拡げました。それが「光風塾ジュニア」です。中学2年生、3年生を対象に、その時期から難関大学受験に必要な基礎学力に加え、応用力を養成していくというプログラムです。光風塾ジュニアへの入塾は中2、中3ともに最大40名程度。「楽しく伸ばす光風塾ジュニア」という基本コンセプトのもと、週2回、本校舎内で午後5時30分から2時間授業が行われます。

写真を見ただけでは校舎の屋上とは思えない、日駒屋上庭園
都心の真ん中にある同校の校舎は、空間をうまく生かすさまざまな工夫があります。その最たるものが屋上庭園です。人工芝が敷かれたその広さは、庭園というよりも屋上のグラウンドでしょう。遠くには渋谷や新宿の高層ビルが、近くにはお隣の東京大学駒場校舎の森や時計台がすばらしい眺めを作ってくれます。初めてこの屋上に上った保護者たちは、その眺めに感動してしまいますが、生徒たちにとってはお弁当を広げたり、友達とおしゃべりを楽しんだりする憩いの空間です。
使い方はいろいろ。季節に合わせて多様に楽しめそうです。さらにこの庭園の片隅はなんと、ニホンミツバチの養蜂場となっています。現在園芸養蜂部の生徒たちが実際に蜂を飼育しており、おいしいハチミツを採取しています。そのほか、校舎西側に延びるホップも、暑い季節には窓を覆う緑のカーテンとなります。都心の学校でも自然を多く取り入れる、これも同校の自慢です。

学校概要
所在地:東京都目黒区駒場1-35-32
アクセス:京王井の頭線「駒場東大前駅」徒歩3分 または東急田園都市線「池尻大橋駅」徒歩15分、駒場バス停徒歩3分、大橋バス停徒歩12分
電話番号:03-3467-2130

