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10代の起業家育成プログラム「YOUNG IMPACT」決勝11/21

 Meta Osakaは、10~18歳を対象とした起業家育成プログラム「YOUNG IMPACT」第3期で、決勝大会に進む10組14名を決定した。選出者は12歳から18歳まで、教育・環境・農業・終活などの課題に取り組んでいる。決勝大会は2026年11月21日に大阪・なんばスカイオで開催される。

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YOUNG IMPACT 第3期 決勝大会「志甲子園」
  • YOUNG IMPACT 第3期 決勝大会「志甲子園」
  • YOUNG IMPACT第2期決勝大会 プレゼンテーションのようす(2026年7月)
  • YOUNG IMPACT第2期決勝大会 決勝進出者9名とDREAM PARTNERS(2026年7月)

 Meta Osakaは、10~18歳を対象とした起業家育成プログラム「YOUNG IMPACT」第3期において、応募51名の中から決勝大会に進む10組14名を決定した。選出者は北海道から愛媛まで8都道県から集まり、12歳から18歳まで、教育・環境・農業・終活などの課題に取り組んでいる。決勝大会は2026年11月21日に大阪・なんばスカイオで開催される。

 日本財団が2026年に実施した「18歳意識調査 第78回 国や社会に対する意識(6か国調査)」(2026年4月公表)によると、17~19歳のうち「国や社会に役立つことをしたい」と答えた人は68.0%にのぼった。一方、「自分の行動で国や社会を変えられる」と答えた人は52.7%にとどまり、同時に調査したアメリカ・イギリス・中国・韓国・インドの5か国がいずれも6割から8割であるのに対し、日本だけが半数をわずかに超える水準だった。YOUNG IMPACTは、若者が自ら手を動かし、その過程を大人が伴走する仕組みとして2025年10月に始まった。

 第3期には51名の応募があった。7月下旬から9月末までの選考期間中、参加者はオンライン勉強会への参加、noteでの活動記録の執筆、事業計画書の提出などに取り組み、その取組み量をポイントとして集計した。プレゼンテーションの巧みさではなく、応募後の数か月で実際にどれだけ行動したかを基準としており、所定の基準を満たした10組14名が決勝大会に進む。

 決勝大会では、1組あたり3分間のプレゼンテーションと6分間の質疑応答を行い、以下の5つの観点で審査する。(1)誰の、どんな課題を解決したいのかが明確か(2)なぜ自分がそのテーマに取り組むのかが伝わるか(3)何をするのか、誰に届けるのかが具体的か(4)実際に調べた、聞いた、試した、作ったなどの行動があるか(5)今後の広がりが期待できるか。

 決勝大会進出者の取組み(本人および保護者の同意を得た9組10名、掲載は都道府県順)は、【北海道】中島想羽氏/17歳(高校2年生)15歳の夏に海洋教育を学びにフィジーを訪れ、海が食や文化・暮らしと結びついていることを知った。日本では海について学ぶ機会が少ないと感じ、海と子供をつなぐ活動を開始。2025年から高校生17人で活動し、クラウドファンディングで制作した海の教科書2,000部を全国の中高生に配布した。現在は小学生向けの2冊目を無償で届けており、全国の中高生約30人が海について語りあう「Youth海サミット」の開催も準備中だ。

 【北海道】松原莉央氏/17歳(高校2年生)、村口陽子氏/16歳(高校2年生)果物の生産現場の高齢化に危機感をもっていた松原氏と、玉ねぎの研究に取り組んでいた村口氏が出会い、「農業に興味のある中高生は少ないのではないか」という共通の疑問から活動を始めた。都市部に住み農業に触れる機会の少ない中高生に向けて、10月9日に初めてのイベントを開催。地域の農家への取材を重ねながら2人で企画と運営を担い、将来は中高生が主体となる年1回の農業イベント開催を目指す。

 【長野県】坂中日那乃氏/16歳(高校2年生)中学3年のとき、進路を選ぶのに必要な体験の機会が少ないことに疑問をもった。2026年から学生団体の代表として長野県佐久市を拠点に小中高生向けの企画を運営。次の企画は市と教育委員会の後援を受け、中高生15人がファシリテーターを務め、小学生30~50人が参加予定。各地の学校を自費で視察し、学校体験プログラムの開発も進めている。

 【東京都】柴田心春氏/12歳(中学1年生)2025年、石けんの使用率を調べる活動をきっかけに家庭でのコンポストに着目。コンポストの困りごとを解決できるアプリを作れば、焼却費2兆円を4,000億円にできるという試算を行った。今後は焼却ごみの課題に向きあう世界の自治体にアンケートを行い、実装化までを目指す。

 【神奈川県】齋藤まなみ氏/15歳(高校1年生)家族で訪れた沖縄の海に海外から流れ着いたごみがあったことに衝撃を受け、小学生のときから環境問題に取り組む。2020年に幼なじみと4人で団体「Save the Clean Earth」を立ち上げ、イベントの共催や講演を重ねてきた。環境保護はハードルが高いと感じている人が多いことを実感し、買い物という身近な行動から意識を変えようと、環境に配慮した店舗をまとめた地図アプリの開発を目指している。

 【滋賀県】和(のどか)氏/18歳(大学1年生)高校で、楽しかったはずの勉強が受験のための「やらされる勉強」に変わることに違和感をもった。2025年9月から「教育共創」を掲げて活動し、高校生・大学生・社会人の25人のメンバーとオンラインで週1回以上集まっている。これまでのイベント参加者は30人。2027年春には高校生以上15人が3か月かけて教育を語りあう、初の継続型プロジェクトを予定している。

 【兵庫県】松岡沙和氏/17歳(高校3年生)高校で自然科学の研究に取り組み、学会での登壇を重ねるなかで、研究成果が社会に実装されていない現状に問題意識をもった。2026年5月から、研究の種を見つけ事業化するまでを一貫して手がけるプラットフォーム「Lab to Impact」に取り組む。高校の探究学習の質を高める活動として各地の学校を訪問し、これまでの講演参加者は600人以上。投資家や企業への提案も行っている。

 【徳島県】上原知世氏/16歳(高校1年生)中学3年のとき祖父の葬儀に参列し、その後も親戚との別れを重ねるなかで、誰もが違う人生を歩んできたのに最後は似た言葉で人生が語られることに違和感をもった。2026年夏から、本人と対話しながら人生や家族への想いを映像として残すサービス「mEMO」の事業化に取り組む。徳島・東京・北海道などで4社以上の葬儀社を訪ね、実際の撮影を重ねながら連携の方法を検証している。

 【愛媛県】清水煌生氏/18歳(高校3年生)少人数の中学校で先生と生徒の対話が絶えない授業を経験した後、高校に入って声が飛び交わない授業に違和感をもち、生徒が受け身のまま学ぶ状況に危機感を覚えた。2026年2月に学生団体「MANABI SHIFT」を立ち上げ、高校生・大学生6人のメンバーとイベント開催やSNSでの発信を行っている。公教育の個別最適化を目指し、学びたいことを学びたい方法で学べる環境づくりに取り組む。

 YOUNG IMPACTは、発表して終わりのピッチコンテストではなく、選出された若者に対して経営者が1年間にわたって伴走する仕組みをもつ。月1回のメンタリング、クラウドファンディングや助成金申請の支援、企業や自治体とのネットワーク提供などを通じて取組みの実現を後押しする。伴走役を務めるのは、各分野で事業を営む経営者19名だ。

 7月から伴走支援を受けている2期生の取組みも次の段階に進んでいる。提灯の内部にごみ袋を収めた携帯用ごみ袋を考案し、外国人観光客によるポイ捨ての解決に取り組む細井愛茉氏は、「STARTUP WORLD CUPユース熊本予選」で優勝し、11月にサンフランシスコで開催される本大会に進む。専門的なキャリア支援が届きにくい商業高校生の現状に着目した森田智信氏は、これまで個別の相談に応じてきた経験をもとに「商業検定ラボ」を立ち上げ、12回の連続講座を受注した。

 決勝大会は一般観覧も可能で、Peatixにて観覧チケット(1,000円)を販売中だ。

◆YOUNG IMPACT 第3期 決勝大会「志甲子園」
日時:2026年11月21日(土)13:00~17:00(開場12:30)
会場:なんばスカイオ コンベンションホール(大阪市中央区難波5-1-60 なんばスカイオ 7F、南海電鉄「なんば駅」直結)
対象:一般(観覧)
登壇:第3期決勝大会進出者10組14名
参加費:1,000円
申込方法:Peatixにて申込み

《風巻塔子》

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