親の負担重く、仕送り年平均102万円で前年より負担増…教育ローン利用者

 日本政策金融公庫が行った今年度の教育費負担の調査で、仕送り額や教育費の捻出方法の実態が発表された。

教育・受験 その他
自宅通学者の有無
  • 自宅通学者の有無
  • 自宅外通学者への仕送り額
  • 教育費の捻出方法
  • 節約している支出
  • 住宅ローン返済額と在学費用の合計が年収に占める割合
 日本政策金融公庫が行った今年度の教育費負担の調査で、仕送り額や教育費の捻出方法の実態が発表された。

 対象は、7月の時点で2〜3月に「国の教育ローン」を利用した21,302世帯。郵送によるアンケートで回答率は25.4%。有効回答数5,409世帯(勤務者世帯)。

 国の教育ローン利用対象となるのは子どもの人数により異なる。たとえば子ども2人の世帯では、世帯収入(事業所得)が890万円(680万円)以内または特例要件に該当する場合。融資額は学生、生徒一人当たり300万円以内となっている。

 自宅外通学者のいる世帯は、前年並みで全体の39.6%。自宅外通学者への仕送り額は、年間101.8万円となっており、前回調査(95.2万円)と比べ、6.6万円増加している。

 自宅外通学を始めるためのアパートの敷金や家財道具などの費用は、前年並みの、47.4万円となっている。

 教育費の捻出方法としては、「教育費以外の支出を削っている」が62.4%と最も多い。これに「奨学金を受けている」が53.3%と続く。

 節約している支出としては、「旅行・レジャー費」が前年調査よりも3.7ポイント増加し、61.3%と最も多く、以下「外食費」が50.8%と続いており、旅行・レジャー費、外食費等の節約により教育費を捻出していることがうかがえる。

 また、住宅ローンのある世帯は半数以上で、住宅ローン返済額と在学費用の合計が年収に占める割合は平均52.1%と、昨年度と比べて4.1ポイント増加している。

【アンケート】教育費、年間いくら掛かりますか?
回答期間:2010年11月15日(月) 13時00分 ~ 2010年11月25日(木) 13時00分
《前田 有香》

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