東北地方太平洋沖地震発生後、買占めなどの影響で米の品薄状態が発生していることを受け、鹿野道彦 農林水産大臣は3月16日、「米の安定供給の確保」に関するメッセージを発表した。 現在の米の品薄状態は、震災後の支援物資の輸送を優先していることに加え、道路の渋滞や給油等の事情による物流の混乱が原因と考えられる。米については、需要量に十分見合う生産量が確保されているうえに、民間在庫にも十分な余裕があることから「国内には、十分なお米がある」と説明している。 具体的には、平成22年6月末の民間在庫189万トンに、平成22年産米の生産量824万トンを加えた供給量は1,013万トンと十分な供給を確保しているうえに、政府による備蓄米は92万トンあり、政府はこれをいつでも放出する用意があるという。 このため、消費者に必要以上の買いだめを行わないなど、冷静な消費行動をお願いしたいとしている。