NTTグループは30日、東北地方太平洋沖地震による復旧状況を発表。4月末を目途に被災した通信ビルや基地局の機能をほぼ復旧できるとの見通しを示した。ただし原発エリアや道路・トンネルなどの損壊により、物理的に復旧が困難な地域は除く。 NTTでは、これまでに移動基地局車を約30台、衛星携帯電話を約870台、特設公衆電話を約2,300台設置するなどし、現時点で被災した通信ビルや移動無線局の機能の9割以上を復旧したという。 今後も通信ビルの電源・装置類の新設や更改、移動通信基地局への中継伝送路の修復、携帯電話のエリア救済などを図ることにより、4月末を目途にした復旧完了を図る。 今回の震災の被害により、NTTでは約150万回線の固定系サービス、約6,700の移動無線局、約15,000回線の企業向けデータ通信サービスなどでサービスを中断していた。