【中学受験・進学塾の悩み解決:SAPIX】漢字が苦手で困っています

 サピックス5年生女子Bクラスの質問です。漢字が苦手で困っています。形として頭に入らないようで、記号のような字になってしまい、意味と字が結びつかないようです。

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 「サピックス5年生女子Bクラスの質問です。漢字が苦手で困っています。形として頭に入らないようで、記号のような字になってしまい、意味と字が結びつかないようです。筆順を意識して書く練習もしましたが、あまり効果はありませんでした。どうすれば漢字の字と意味がつながりやすくなるのでしょうか。」に回答します。

 漢字自体と、それぞれの字がもつ意味がなかなか結びつかないため、学習の効率・効果が上がりづらいことでお困りなのですね。

 筆順への意識付けなど、親御さんがこれまで頑張って働きかけをされてらっしゃったご様子が頂いたご相談から伝わってきます。

 「筆順」のほかにも、「部首」や「漢字の成り立ち」からのアプローチも、既に行われていらっしゃいますか? もしまだ本格的にお試しになられたことがないようでしたら、漢字のこれらの特徴も活用しながら、お子様にお話頂くとよいかもしれません。

 具体的には、「さんずい」や「にくづき」など、中学受験で頻出される部首は、一定の数で決まっておりますので、まずこれらについての由来や意味をお子様に知っていただくことから始めるのも、一つの方法です。

 さらに、「象形文字」「指事文字」「会意文字」「形声文字」の区分についても、Aテキストを活用しながら、確認を進めていけるとよさそうですね。

 ご存知のとおり、漢字はもともと中国から伝来された文字で、現在では、それぞれの形や音が意味を持つ文字として、私たちの日々の生活に密接に関わっています。一方、ここまでにあげた漢字特有のルールは、普段なかなか意識しないものですから、こうした「法則」をお子様が理解することで、学習効率が飛躍的に高まる効果が期待できます。

 また、漢字辞典を利用することも一案です。もしこれまでにSAPIXのAテキスト後半部の漢字学習を中心に取り組んできた場合、ビジュアル面(視覚的な要素)については、若干補強をしてあげることで、こちらも同様に理解度を高める助けとなる可能性があります。

 加えて、新しい学習方法を導入した当初は、食事の席や普段のお喋りの時間を生かしながら、親御さんからそれぞれの字にまつわる物語や由来、ストーリーなどを、時折織り交ぜたお話もしていただけましたら、お子様にとっても興味深く学習をする動機付けになりそうです。

 遠回りなようですが、機械的な暗記学習だけは記憶効率が悪くなりがちです。6年生になってしまえばさすがに上記のような学習を行う余裕は時間的にも精神的にも取れませんので、今のうちにチャレンジしてみてください。

 ポイントは楽しむこと。それが学習効果を一番高めてくれます。応援しています。
《中学受験 個別指導のSS-1 講師》

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