東京都は12月20日、東京都立図書館の図書館情報システムをリニューアルし、インターネットによる情報提供サービスを拡充を発表。21日より運用を開始した。 東京都立図書館は、港区南麻布の中央図書館と、立川市錦町の多摩図書館から構成される。国内の公立図書館では最大級の所蔵数を誇り、資料の貸出しやレファレンスの支援など都内の公立図書館へのバックアップも行っている。 今回のリニューアルのポイントは「統合検索システム」の導入。東京都内の公立図書館などの所蔵資料に加え、論文や都立図書館のデジタル化資料などの情報をまとめて検索できる仕組みが取り入れられた。 同システムでは、検索結果から表紙、本文、読者レビューなどを掲載するサイトへリンクすることもできるため、自宅等からさまざまな情報を参照しながら資料を検索できる。なお、「東京都公立図書館横断検索」および「東京資料サーチ」は、同システムに統合する。 また、都立図書館の「蔵書検索システム」の対象資料が拡大し、中国語、韓国・朝鮮語資料等の検索も可能となる。 さらに、登録利用者サービスを導入。著者やキーワードを登録しておくと都立図書館の新着資料に一致するものがあったときにeメールで知らせるほか、館内で閲覧したい資料の取置きやレファレンスに関するインターネットからの申込みなどの入力手続が従来よりも簡便になるという。 これらの新サービスはいずれも東京都立図書館のホームページから利用できるようになっている。