文部科学省は、国立の教員養成大学・学部(教員養成課程)等の平成23年3月卒業者の就職状況についてホームページで資料を公開している。 同省では、小、中、高等学校等の教員養成を目的とする国立の教員養成大学・学部卒業者(44大学・学部)の教員養成課程の就職状況について、毎年取りまとめ公表している。今回、平成23年3月に教員養成課程を卒業した人についての平成23年9月末までの就職状況を取りまとめて発表した。 調査結果の概要によると、国立の教員養成大学・学部(教員養成課程)卒業者の教員就職者数は6,494人(正規採用3,820人、臨時的任用2,674人)で、全体での教員就職率は62.0%(前年比2.4ポイント増加)となっている。 なお、卒業者数から保育士への就職者と大学院等への進学者を除いた場合の教員就職率は70.6%(前年比2.8ポイント増加)となっている。 また、教員就職率が高い大学は、「鳴門教育」(77.9%)、「兵庫教育」(74.7%)、「愛知教育」71.8%)、「京都教育」(70.1%)、「岐阜」(69.5%)。教員就職率が低い大学は、「秋田」(44.5%)、「琉球」(47.2%)、「鹿児島」(47.2%)、「岩手」(49.1%)、「福井」(50.5%)となっている。 少子化による児童生徒の減少等に伴い採用率が減少したことから、平成11年3月卒業者の教員就職率は32%にまで低下したが、その後教員採用者数の増加や教員養成大学・学部の入学定員減などにより、近年は50%台後半を維持しているという。 また、今年度より、教職大学院を平成23年3月に修了した人についての就職状況も取りまとめており、併せて公開している。