「おかえりなさいはやぶさ」小惑星探査機はやぶさの旅が絵本に

 注目をさらったオーロラや、5月に日本でも見られる金環日食と、天体の話題が賑わいをみせる2012年。そんな中、2010年に地球へ帰還した小惑星探査機はやぶさの絵本が、昨年12月19日より発売されている。

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『おかえりなさいはやぶさ 2592日の宇宙航海記』吉川真/監修、講談社、1500円(税別)
  • 『おかえりなさいはやぶさ 2592日の宇宙航海記』吉川真/監修、講談社、1500円(税別)
注目をさらったオーロラや、5月に日本でも見られる金環日食と、天体の話題が賑わいをみせる2012年。そんな中、2010年に地球へ帰還した小惑星探査機はやぶさの絵本が、昨年12月19日より発売されている。『おかえりなさいはやぶさ 2592日の宇宙航海記』。吉川真/監修、講談社、1500円(税別)。

2003年、はやぶさが地球を飛び立ってからの、ドラマチックな7年間が描かれている。
 
航行の目的は、小惑星イトカワの欠片を採集して持ち帰ること。ところがイトカワ確認後、着陸を試みるも失敗したり、帰還途中で通信電波が途絶えたりと、はやぶさの行く手は何度も遮られそうになる。大丈夫だろうか…と、読み手も手に汗握る場面が満載だ。たくさんのCGイラストや写真が、実にわかりやすく伝えている。
 
小学3、4年生ぐらいから楽しめる絵本だが、まずは大人に読んでもらいたい。ニュースで聞き流す程度だった探査機に、たちまち夢中になれる。
 
絵本の中には詳しい図や説明も多いので、大人の好奇心もたっぷり満たされることだろう。一冊読み終わって、はやぶさの魅力を誰かに話したくなったら、子どもたちに読んであげてほしい。大人がわくわくしながら説明してくれたら、遠い宇宙のことも、きっとずっと身近に感じられる。

小惑星探査機はやぶさの旅、絵本に

《寺島知春@レスポンス》

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