英大学、800年前の憲章マグナカルタの原本を追う

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英イースト・アングリア大学
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 現代民主主義への第1歩とされ、現在でも英国憲法を構成する法典のひとつであるのが「マグナカルタ」。1215年に制定されてから約800年になることから、英イースト・アングリア大学の研究チームが本格的な研究に乗り出すと発表した。

 1215年、英国のジョン王の度重なる戦争に不満や怒りを我慢しきれなくなった英国民と貴族が、国王の権限を制限する文書を作成し、ジョン王に承諾させた。内容は、圧倒的な権力を持っていた王を法律で縛り、王の決断だけでは税金を集収集や、国民の自由や財産を脅かすことができないなどとした。

 マグナカルタは、国王の権限を法律で限定する憲章を、国王自身が承諾した事実と、国民の自由や、議会招集を約束したことが特徴。そのため、現代的民主主義の第1歩として紹介されることが多く、米国においても合衆国憲法の前例として認識されており、独立理由としても利用されたという。

 今回発表されたイースト・アングリア大学では、制定800周年になる2015年に向け、3年間で91万ポンド(約1億2千万円)投じた研究を行う。また、英・仏・愛国にある300以上の公文書館や保管所を回り、マグナカルタのオリジナルの在り処を探るという。マグナカルタの写しは大量に作成されたといわれるが、1297年版のオリジナルは、2007年にニューヨークで2,100万ドル(約17億円)の値がつき、落札された経緯もある。

 同校の史学者、ニコラス・ビンセント博士は、マグナカルタの総合的な研究は1914年以降行われていないという。また、今まで部分的に行われてきた研究結果を、今回の研究を機にデーターとしてまとめていきたいと語る。

 なお、研究結果は、Webサイトのデーターベースで公開される予定。また、2015年に大英博物館で開催される企画展の展示資料としても活用されるという。
《湯浅大資》

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