注目を集めた研究者・論文 世界ランキング、日本人2名がトップ10入り

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 米トムソン・ロイターは、世界で最も注目を集めた研究者と、2011年最多引用論文の調査結果を4月12日に発表した。研究者ランキングには、理化学研究所の篠崎一雄氏が第5位に、論文ランキングにはテキサス大学教授の小松英一郎氏が第1位にランクインした。

 同ランキングは、毎年トムソン・ロイターが発表する調査結果。最も注目を集めた研究者とは、2011年にホットペーパー(注目度の高い論文)としてノミネートされた論文本数が最も多い研究者で、上位10名が発表される。論文ランキングは、2011年に発表された論文の中で、世界一引用数の多かった論文を書いた上位10名を紹介するもの。同社によると、科学研究の最近の傾向や、世界的に注目されている研究者や研究分野を明らかにすることで、分野における傾向や今後の予測を分析することができるという。

 最も注目を集めた研究者ランキングの第1位に選ばれたのは、ハーバード大学とマサチューセッツ工科大学(MIT)が共同で運営するブロードインスティテュートのエリック・ランダー氏。同氏は、2年連続で1位を獲得しただけでなく、8年連続のトップ10入りだという。11報の論文がホットペーパーとしてノミネートされた篠崎氏は、理科学研究所の植物科学研究センター長として、植物のゲノム機能や環境ストレス応答などの研究を行っている。篠崎氏は、センター長としてのマネジメント業務の割合が高くなっていることを踏まえ、ランキング入りを少々意外と控えめなコメントをした上で、「これからも質の高い論文を発表していきたい」と抱負を語った。

 論文ランキングにランクインしたテキサス大学の小林氏の論文は、被引用数が564回と2位以降を4倍以上も引き離しての第1位。専門分野は観測を通して宇宙の姿を明らかにする宇宙論の研究。2007年、2009年に続き、3度目の最多引用論文を発表した同氏は、「1人でも多くの研究者に読んで頂ける論文を発表できるよう、日々の研究活動に勤しんでまいります」とコメントした。

 研究者ランキングを見ると、ハーバード大学、MIT、オックスフォード大学、スタンフォード大学、ミシガン州立大学など、世界大学ランキングの上位校または関連研究機関に籍を置く研究者が多く、アジアでは、理化学研究所と中国科学院金属研究所に籍をおく研究者がランクインした。

 論文ランキングでは、所属研究機関より論文を発表した雑誌名が引用数に大きく影響したのではないだろうか。トップ10のうち上位3報はアストロ フィジカルジャーナル・サプリメントシリーズで発表された論文で、ランクインしたそのほか7報のうち5報がネイチャーで発表されている論文だ。研究内容や論文の質はもちろんだが、籍をおく研究機関や、論文を発表する雑誌の購読数などもランキングに影響するのだろう。
《湯浅大資》

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