環境情報の有効活用するLiveE!サイエンスコンテスト

 ユビテックは6月5日、高校生・大学生・若手研究者を対象とした環境情報の有効活用コンテスト「LiveE!プロジェクト第1回サイエンスコンテスト」の開催について発表した。

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 ユビテックは6月5日、高校生・大学生・若手研究者を対象とした環境情報の有効活用コンテスト「LiveE!プロジェクト第1回サイエンスコンテスト」の開催について発表した。

 東京大学大学院 情報理工学系研究科の江崎浩教授が主査を務める産学協同のプロジェクト「LiveE!プロジェクト」では、国内外の各地に設置した気象センサーをインターネットに接続することにより、リアルタイムに得られる気象情報や都市活動に関する生きた(Live)、環境(Environment)情報を有効活用するための取り組みを行っている。同社ではこの取組みに2005年の設立時より参画。各地に設置されたセンサーで得たのさまざまな情報を、地図上に可視化する仕組みを提供してるという。

 たとえば岡山県倉敷市では、市内の中学校に通称「デジタル百葉箱」と呼ばれる小型の気象観測センサーを、約25キロ四方の範囲に26個設置。観測された温度・湿度・雨量・風向・風速といったデータを市の防災のための参考情報として活用しているほか、「雨が降り始めたらメールで知らせる」という生活密着型のアプリにも利用されているという。

 また海外においても、18カ国の各拠点に設置されたデジタル百葉箱から観測された気象データをもとに、さまざまな気象に関する研究・開発が行われており、環境問題の改善や災害予防に有効活用されているという。

 コンテストは、ハードウェアやプログラミングをはじめとする製作やデータ解析などを行うことで、LiveE!サーバの提供するデータを有効活用してもらうことを目的に実施されるもの。「センサ部門」「データ解析部門」「プログラミング部門」の3部門で、データをいかに有効に活用して成果をあげたかを競い合う。

 参加対象は、高校生、大学生、および若手研究者。2名以上のチームでの応募も可能となっている。応募締め切りは8月31日。書類審査を通過した作品については、9月15日東京大学本郷キャンパスにて開催予定の「LiveE!シンポジウム」でポスター展示とデモ発表を行い、優秀作品を表彰するという。

◆LiveE! プロジェクト第1回サイエンスコンテスト
募集部門:
・センサ部門…Live E!プロトコル(IEEE1888として標準化されているもの)に対応したインターフェースを持ち、データをインターネットを通じてアップロードできるようなセンサを開発
・データ解析部門…Live E!で収集している環境情報を解析し、得られた知見を発表
・プログラミング部門…Live E!で提供しているAPIを用いたアプリケーションを開発
応募締切:8月31日(金)
応募方法:メールにて
【審査・表彰】
開催日:9月15日(土)
開催場所:東京大学 本郷キャンパス 工学部二号館
《前田 有香》

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