小学校教師を目指す学生へ…東京都が学びを支援するハンドブック

 東京都教育委員会は6月29日、東京都の公立小学校教師を志す学生の大学での学びを支援することを目的とした「平成24年度版 小学校教職課程学生ハンドブック」の作成について発表した。

教育・受験 その他
平成24年度版 小学校教職課程学生ハンドブック
  • 平成24年度版 小学校教職課程学生ハンドブック
  • 平成24年度版 小学校教職課程学生ハンドブック
  • 平成24年度版 小学校教職課程学生ハンドブック
  • 平成24年度版 小学校教職課程学生ハンドブック
  • 平成24年度版 小学校教職課程学生ハンドブック
  • 平成24年度版 小学校教職課程学生ハンドブック
 東京都教育委員会は6月29日、東京都の公立小学校教師を志す学生の大学での学びを支援することを目的とした「平成24年度版 小学校教職課程学生ハンドブック」の作成について発表した。

 東京都教育委員会では、大学での養成課程と教育委員会における採用選考・採用後の育成を一体化して捉え、より実践的な指導力を高めるために大学側に提示していく「小学校教諭教職課程カリキュラムについて」を平成22年10月に公表。同カリキュラムの内容に基づき、学生が教師として最小限必要な資質や能力を身に付けることを支援する「小学校教職課程学生ハンドブック」を平成23年度より作成している。

 今回、その平成24年度版が作成され、東京都教育委員会のホームページに、PDFファイルで全文が公開された。ハンドブックではまず、「東京の子供たち」と題し、学力や体力、いじめや不登校などの問題行動の発生状況などの調査結果を掲載している。

 また、教師の「使命」や「魅力」について現職教師から寄せられたメッセージを紹介するほか、学校における1日の仕事の流れや1年間の行事とそれにともなう指導上の留意点などについてまとめている。

 さらに、教師を志す学生が身に付けるべき最小限必要な資質・能力として、「教師の在り方に関する領域」「各教科等における実践的な指導力に関する領域」「学級経営に関する領域」の3つ領域にわたる17項目について詳しく解説。それぞれの到達目標に向け、大学の講義で学ぶべきことの具体例を掲載している。

 そのほか、講義以外の場面で経験してほしいことや、教育実習までに身に付けつけておきたいことなどについて若手の現職教師からのアドバイスも掲載している。

 ハンドブックは、3万6,000部が作成され、小学校教職課程を有する大学の新規入学生のほか、都内の公立小学校などに配布されるという。
《田崎 恭子》

【注目の記事】

特集

編集部おすすめの記事

特集

page top