卒業後の進路を選択するうえで、大学3年生の夏休みに参加する企業インターンシップは貴重な経験だ。多くの大学がインターンシップを体験した学生に単位を与えるなど、活動を推進しているという。インターン生として今夏、リセマムを運営するイードのメディア営業部に勤務した、はこだて未来大学(北海道函館市)3年の北みさとさんに、2週間のインターンシッププログラムについて聞いた。◆今までに経験したことのないことをしてみたかった--インターンシップに参加しようと思った理由は何ですか?北さん:1つ目は、今までに経験したことのないことをしてみたかったからです。新たな経験をすることで、今後の進路選択に役立つと思いました。 2つ目はタイミングです。はこだて未来大学では、3年時にインターンシップに参加することで、単位が認定されるので、夏休みを利用してインターンをしようと思いました。--インターン先にイードを選んだ理由は何ですか?北さん:メディア事業に興味があったことと、ほかではあまり体験のできない営業同行という業務内容に惹かれたからです。--インターンシッププログラムに期待していたことや、不安に感じていたことを教えてください。北さん:メディアがどのように作られているのか、メディア事業の営業職の方々はどのようなことをしているのかに、興味がありました。しかし、営業に同行させていただくということで、名刺交換などさまざまなマナーをあまり知らなかったので不安でした。◆企業の雰囲気を知ることができたのは、本当に良かった--インターンシップを通じて感じたことを教えてください。北さん:営業だけでなく、イベントや取材などに同行させていただき、情報サイトやニュースというものにとても興味が湧きました。取材をしている姿を見せていただいたり、営業では、さまざまな企業に行くことで企業の雰囲気を知ることができたのは、本当に良かったと感じています。 また、インターネットメディアの重要業績評価指標(KPI)に関する勉強会が社内で実施されていたり、次の勉強会に向けた宿題が従業員に出されたりしていることに、とても驚きました。--インターン前に抱いていた会社のイメージと、現実は違いましたか?北さん:インターン前は、イードという企業がどのような会社かよくわかりませんでした。会社のWebサイトを見ると、リサーチ事業やメディア事業などさまざまなことをしているのに、従業員はそれほど多くなく約100名。そういうところにも興味を持ってインターンをさせていただきました。 インターンに来てみると、1人が複数のメディアの営業を行っていたりして、「すごい」と思いました。そして会社のみなさんの優しさにも触れることができ、雰囲気の良い会社だなと思いました。でも、東京の夏は暑かったです(笑)。◆インターンは貴重な経験、後輩にも勧めたい--大学の後輩にインターンシップを勧めたいと思いますか?北さん:大学では経験できないことがたくさんできるので、多くの後輩に勧めていきたいです。--大学卒業後の進路は?北さん:はこだて未来大学の大学院に進学しようと考えています。インターンは2週間でしたが、あっという間でとても楽しかったです。