歯磨きタイミングは食後30分−1時間、ゆすぎは程々に

 製薬企業のグラクソ・スミスクラインは、青山ホワイテリア院長大谷珠美氏監修のもと、20~50歳代の女性800人を対象に「食生活の酸とオーラルケアに関する意識と実態調査」を実施した。

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あなたは食後どれくらいの時間を空けて歯磨きを行っていますか?また、行おうとしていますか?
  • あなたは食後どれくらいの時間を空けて歯磨きを行っていますか?また、行おうとしていますか?
  • 歯の磨き方に関して、当てはまるもの(近いもの)をお答えください。
 製薬企業のグラクソ・スミスクラインは、青山ホワイテリア院長大谷珠美氏監修のもと、20~50歳代の女性800人を対象に「食生活の酸とオーラルケアに関する意識と実態調査」を実施した。

 「あなたはどのようなことを意識して歯磨きをしていますか?」という設問に対し、「虫歯を予防したいから」と回答した人は81.5パーセントという結果になった。そのうち、「あなたは食後どれくらいの時間を空けて歯磨きを行っていますか?また、行おうとしていますか?」という設問に対し、「0分~5分未満(できるだけ食後時間を空けずに磨く)」、「5分以上~15分未満」、「15分以上~30分未満」と回答した人は43.3パーセントという結果になった。

 大谷氏は、食後は「酸」によって歯の表面のエナメル質が軟化しており、その状態で歯ブラシをすると歯のエナメル質を傷つけてしまう危険性もあるとし、30分から1時間ほど時間をおいてブラッシングすることを推奨している。

 同じく「あなたはどのようなことを意識して歯磨きをしていますか?」という設問で、43.6パーセントの人が「歯を美しく保ちたいから(歯の着色・変色を防ぎたい)」と回答している。そのうち、歯の磨き方について「強めにしっかりと磨く」、「やや強めにしっかりと磨く」いずれかを回答した人は56.7パーセントという結果になった。

 この結果を受け大谷氏は、過剰な歯磨きは、「酸」によって軟化した、歯の表面のエナメル質を削り落としてしまう危険性があり、歯磨きをする時はゴシゴシ力を入れて磨くのではなく、歯の表面についた酸や、食べカスを取り除く(クリーニングする)というくらいのつもりでブラッシングしてほしいとアドバイスしている。

 「あなたは歯磨きが終わった後、どの程度口をゆすぎますか?」という設問に対しては、「口内に歯磨き剤が完全になくなる(歯磨き剤の味がなくなる)まで」と回答した人は71.9パーセントという結果になった。

 歯磨きの後、口の中に歯磨き剤が残らなくなるまで口をゆすいでしまうと、歯磨き剤に配合されている成分(フッ素等)が洗い流されてしまう。歯磨き剤に配合されている成分の中でも、フッ素は歯のエナメル質を強化するので、酸蝕歯を防ぐには、歯磨きの後は、口の中に少し歯磨き剤(フッ素)が残る程度が適切だと大谷氏はコメントした。

「食後すぐ&ゴシゴシ」磨きが歯のダメージリスクを高める?

《浦和 武蔵》

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