転職サイトDODA(デューダ)は「社会人が薦める!就活で受けておくべき企業ランキング2013」を発表した。それによると第1位は、「トヨタ自動車」で理由としては「技術力や社員の能力が高く、市場の変化への対応力があるグローバル企業で働くことで、自己成長できるから」という意見が多かった。 学生を対象にした就職人気企業ランキングでは、業績不振などにより多くのメーカー(製造業)が順位を落とす一方、社会人が薦める企業ランキングでは、3位のソニー、10位のパナソニックなど製造業が上位50社中19社を占めている。これは、ものごとを多角的・長期的に判断する力を身に付けた社会人は、企業本来が持つ力や事業の方向性、将来的なマーケットなどをトータルで見て判断しているためと考えられる。 またメーカー企業の投票理由の中には、「日本のモノづくりは転換期を迎えているが、これからも製造業は日本経済の要であることに変わりはない」や、「今苦境に立たされているが、それを立て直すやりがいがありそう」など、先を見据えた前向きな声が寄せられている点が特徴的だ。 次に多い業種はIT系で、2位のグーグル、7位のソフトバンク、8位のアップルジャパンなど、50社中8社を占めている。IT系企業の投票理由として共通しているのは、「スピード感のある先進的な企業で働くことで、さまざまな挑戦ができ、やりがいがありそうだから」という意見だ。 今回の調査から、多くの社会人は入社後に自分がどう成長できるか、どんなキャリアを積めるか、という視点で企業を見ていることが明らかになった。また企業側も、会社に入ることをゴールにしている人ではなく、その会社でどう活躍したいかが明確な人を採用したいと考えている。入社後のミスマッチを避けるためにも、就職活動や転職活動を行う際は、その会社で自分が何を実現したいかを明確にしておくことが重要だと言えよう。 これからの就活にかなりヒントになる今回のランキング。今だけでなく、将来を見据えた「先見の明」が必要だ。◆社会人が薦める!就活で受けておくべき企業ランキング2013 TOP10 1位 トヨタ 2位 グーグル 3位 ソニー 4位 ファーストリテイリング 5位 リクルート 6位 東日本旅客鉄道(JR東日本) 7位 ソフトバンク 8位 アップルジャパン 9位 三菱商事 10位 パナソニック