日本気象協会は、日本全国49地点の桜(ソメイヨシノ)の開花予想を発表した。もっとも早いのは3月18日の高知県で、九州から東海地方は平年より早いか平年並み、関東から北海道は平年並みだという。 桜の開花は、冬に低温の時期があった後、春先にかけて気温が高いほど開花が早くなるといわれている。今冬の12月と1月は全国的に平年より気温が低く、桜の花芽は休眠から順調に目覚めたと考えられる。2月は低気圧が持ち込む暖かな空気の影響を受けやすく、平年並みか高く、3月は平年並みか低く、4月は平年並みの見込み。このことから、開花時期の比較的早い九州から東海地方にかけては平年より早いか平年並み、関東甲信から北海道は、3月から4月に一時的な寒さはあるものの平年並みという予想となった。 気象予報士によると、今年の四国地方の開花は平年より早く、なかでも高知市は全国でもっとも早い3月18日という予想。瀬戸内側でも3月下旬には開花しそうだという。また冬の折り返しを過ぎたばかりの北海道では、2月から3月の寒気の影響を受け雪の量も多くなるため、雪どけは例年より遅くなりそうだという。4月は周期的に天気が変わり、寒暖の差も大きいが気温は平年並みのため、函館市は5月1日、札幌市は4日と大型連休には南西部から咲き始めるという。2月になって梅が咲き始めている東京など関東地区では、東京都心で平年並みの3月25日、千葉県は平年より早い28日という。 昨年は開花が遅かった地域もあったが、今年は全国的に平年並みか、早い開花となりそうだ。