厚生労働省は27日、抗インフルエンザ薬の「リレンザ」を2009~2012年に吸入した患者3人がアレルギー性ショックを起こし、うち1人が死亡したと発表した。 同省は、医薬品の使用上の注意に、重大な副作用として「ショック」(血圧低下、呼吸困難等)を加え、患者を十分に観察し、異常が認められた場合には投与を中止して適切な処置を行うよう指導した。 同省によると、死亡したのは30代の女性。気管支ぜんそくの発症暦があり、リレンザ投与日には感染性胃腸炎による嘔吐があった。家族がインフルエンザに感染したため来院し、インフルエンザ検査は陰性だったが、予防のためにリレンザを吸入。数分後に呼吸困難や手足の硬直などが見られ、間もなく死亡した。 リレンザは、年間推計約170万人が使用している。