大人にも子どもにも人気のゆるキャラが、3月9日、10日に慶應義塾大学日吉キャンパスで開催のワークショップコレクションにやってきた。これは、ゆるキャラをデザインしてみようというワークショップの中で、自分たちをデザインやアイデアの参考にしてもらおうとわざわざ、ご当地から訪問してくれたものだ。 参加してくれたゆるキャラは、千葉県から「チーバくん」、奈良県から「せんとくん」、そして兵庫県尼崎市からは「ちっちゃいおっさん」の3名(体?)だ。集まったゆるキャラたちは、それぞれの特徴や自分がなぜこのキャラクターなのかについて、子どもたちに説明した。 チーバくんは、横からみた姿が千葉県の形と同じである。舌が出ているのは食いしん坊とのことだが、この姿は、浦安市と市川市の一部が舌のように出っ張って見えることに由来する。 せんとくんは、奈良の東大寺にある大仏が有名で、奈良にはほかにも有名なお寺がたくさんあるので、お坊さんのような仏様のような外見と奈良公園の鹿をイメージした角をもっている。また、服装も昔の服装を意識したものだ。 ちっちゃいおっさんは、尼崎市には明るい陽気な人がたくさんいることを知ってもらうため、みんなにも笑顔を広げたいとのキャラクターだ。ときどき子どもにふざけて蹴られることもあるそうだが、「それでもすぐに仲良くなれるで~」と語っていた。 ワークショップに参加した子どもたちは、ゆるキャラたちの話や特徴を参考にしながら、配られたシートにオリジナルのキャラクターを描いていた。出来上がったキャラクターは、帰り際にスタッフがスキャンして、後日、ワークショップコレクションのホームページで公開するそうだ。 なお、子どもたちの質問に答えるちっちゃいおっさんは、「自分は45歳で20年前はもっと髪の毛があった」とカミングアウトしていた。