東大の推薦入試導入、有識者はこうみる

 東京大学の推薦入試導入についてさまざまな報道がされているが、公式発表ではなく、正確でない内容もあるという。東京大学は3月中に学内の検討がまとまり次第、できるだけ速やかに公表するとしている。

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東京大学の3月13日の発表
  • 東京大学の3月13日の発表
  • 茂木健一郎氏のツイート
  • 吉村作治氏のツイート
  • INSIGHT NOW!
  • 石原賢一氏のツイート
 東京大学の推薦入試導入についてさまざまな報道がされているが、公式発表ではなく、正確でない内容もあるという。東京大学は3月中に学内の検討がまとまり次第、できるだけ速やかに公表するとしている。

 リセマムが東京大学広報に電話取材したところ、「発表時期や発表方法については未定」との回答があった。東京大学の3月13日の発表によると、学部入試における推薦入試の導入について、現行入試との関係、募集人員、出願資格・時期、選抜方法、導入時期などの基本的な枠組みについて検討を進めているという。

 有識者は東京大学の推薦入試導入について、どのように考えているのだろうか。

 脳科学者の茂木健一郎氏は、「国内の受験生対象にやってる限り本質的改善にならない。東大を本当に変えようと思ったら、二次試験廃止。」とツイート。また、早稲田大学名誉教授の吉村作治氏は、「ほとんどのことはすでに私立大学ではやっていることです。点数至上主義を排する目的だそうですが、この考えは20年遅れています。」と、両者とも批判的なツイートをしている。

 一方、Z会の寺西隆行氏は、「真剣に、世の中のことを考えている。真剣に、自分の成長を追求している。その能力を世の中に還元しようとしている。そんな人材を、愚直に選抜しようとしているだけではないか。」とINSIGHT NOW!に寄稿し、東大の入試施策に賛成の意を表している。

 駿台予備学校情報センターの石原賢一氏は、「22日の後期試験発表後の記者会見が注目される。ちなみに、京大も26日、27日に記者会見を予定。入試改革についての発表が行われる予定で東西の難関大から目が離せない。」とツイートし、発表時期について推測している。

 さまざまな意見や憶測が飛び交っており、今後の動きに注目したい。
《工藤めぐみ》

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