保育所の耐震化率は74.9%、北海道・山口・愛媛で50%台

 厚生労働省が3月15日に公表した資料によると、2012年4月1日現在の保育所の耐震化率は74.9%であり、都道府県によって大きな差があることが明らかになった。

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保育所の耐震化の状況
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 厚生労働省が3月15日に公表した資料によると、2012年4月1日現在の保育所の耐震化率は74.9%であり、都道府県によって大きな差があることが明らかになった。

 2万6,633棟のうち、1982年以降の建物は14,468棟(54.3%)、1981年以前の建物は12,165棟(45.7%)であった。耐震化診断が必要な1981年以前の建物のうち、耐震性がある建物は5,472棟(20.5%)、耐震性診断未実施の建物は5,259棟(19.7%)、耐震性がなく未改修の建物は1,434棟(5.4%)であった。つまり、耐震性がない、もしくは確認できていない建物は、25.1%にのぼる。

 耐震化率について、設置者別にみると、公立が72.6%、私立が76.5%であった。

 また、都道府県別にみると、もっとも高いのは「静岡」93.1%、次いで「愛知県」89.7%、「宮城県」88.6%。一方、もっとも低いのは「北海道」53.9%、次いで「山口県」55.6%、「愛媛県」55.8%であった。

 なお、同省では「耐震化診断率の低い地方自治体は、まず耐震化診断の早期実施に尽力願いたい。」としている。
《工藤めぐみ》

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