小学生へのジュニアシート、75%が「使ってない」…JAF調べ

JAF(日本自動車連盟)は、ジュニアシートの使用実態に関するアンケート調査結果などをホームページに公開した。

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ジュニアシートの必要性を検証した衝突テスト
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JAF(日本自動車連盟)は、ジュニアシートの使用実態に関するアンケート調査結果などをホームページに公開した。

アンケート調査は、2013年3月に小学生(6歳~12歳)を乗せて運転する機会のある自動車ユーザーを対象に実施。現在ジュニアシートを使用していないと回答した人が75.0%を占めており、多くの小学生は、140cm前後以上を適合身長とする大人と同じシートベルトを着用していることが判った。現在、小学6年生の平均身長が約146cmであることから、ほとんどの場合が体格に合わないシートベルトを着用している現状となっている。

こうした現状からJAFは、ユーザーテストで衝突事故を想定したフルラップ前面衝突試験を実施。6歳児ダミー人形を用いたジュニアシート使用有無による効果の違いと、10歳児ダミー人形を使った不適切な姿勢によるシートベルト着用の危険性を検証した。

その結果、ジュニアシートを正しく使用していたダミー人形は、シートベルトが鎖骨や胸郭、骨盤にかかり衝撃を受け止めることができたが、ジュニアシートを使用せず、シートベルトを着用していたダミー人形や、座席を少し寝かせて着座していた10歳児ダミー人形は、シートベルトが首や腹部を圧迫し、大変危険な状態に陥ることが判った。

このことから、JAFでは、道路交通法上チャイルドシート使用義務がなくなる6歳をすぎても、子どもの身長がおよそ140cmになるまでは、必ずジュニアシートを使用するよう呼びかけている。
《纐纈敏也@DAYS@レスポンス》

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