神奈川県特色検査、模試結果と内申点の相関性なし…湘南ゼミが分析

 湘南ゼミナールは2013年の神奈川県の一部の公立高校入試から「特色検査」を導入したことから、対策模試を昨年から実施。今年度1回目の3月に行った「特色検査模試」の結果からホームページで解説を公開している。

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 湘南ゼミナールは2013年の神奈川県の一部の公立高校入試から「特色検査」を導入したことから、対策模試を昨年から実施。今年度1回目の3月に行った「特色検査模試」の結果からホームページで解説を公開している。

 2013年から実施されている「特色検査」は、学力検査のほかに「実技検査」または「自己表現検査」が行われる。学校ごとにレベルや内容が異なり、論理型、知識+論理型、学力検査型などの設問が出される。同ゼミナールは、柔軟な理解力と幅広い思考力、早く正確な処理・表現力が必要と、「特色検査」に特化した模試を行っている。

 3月に行われた中学3年生対象の第1回の特色検査模試では、「レベルが高い」と感じた受験生が約9割いた。特色検査では、一般的な中学での学習や定期テスト、教科の模擬試験とは異なる性質の学力を要求される。

 2013年度は、特色検査の実施校のほとんどが「200点満点」とした。それらの学校の多くは学力検査の満点は「500点」で、合否の判定では特色検査は、学力検査の2教科分に相当するほど重要になっている。

 模試の結果から、特色検査型問題ができる生徒と内申点の高い生徒の相関性がないことがわかり、求める能力が違うことが判明。難関高校に挑戦しようと思っている生徒にとって、内申点が不足気味でも特色検査で逆転することが可能という。

 特色検査は、「教科横断型問題」と表現される。すでに持っている知識や解決の手段、考え方を総動員し、「問題可決能力」を鍛えることが大切。中学の学習は各分野の土台になるので、覚えることは確実に覚え、必要な考え方を繰り返して身に着けてほしいという。

 ホームページでは、高校別の分析と対策についても紹介。学校によっては、最高レベルの難問や説明が少なく思考優先の設問、英語を使った理数問題を出題するなど、さまざまな特色がある。また、模試の情報も随時公開している。
《田中志実》

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