インターンシップ参加経験者、平成23年度は大学生のわずか2.2%

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学校種別実施校数および実施率、文科省調査
  • 学校種別実施校数および実施率、文科省調査
  • 体験学生数・参加率、実施時期および実施期間、文科省調査
 文部科学省は8月9日、「インターンシップの普及および質的充実のための推進方策について意見のとりまとめ」を公開した。資料では、大学教育におけるインターンシップ実施の現状に関して調査結果と今後の課題が報告されている。

 大学教育におけるインターンシップの実施は、大学での学びとインターンシップで得た社会経験の結びつきによって、学生の学習対象の幅を広げることや、自己の職業適性へのヒントを掴み、将来についてより具体的に考えるためのきっかけになるという。

 平成9年より行っている文部科学省の「インターンシップ実施状況調査」によると、インターンシップ参加により単位認定を行っている大学の割合は、平成10年度には23.7%(大学数143校)、平成19年度には67.7%(大学数504校)、さらに平成23年度には70.5%(大学数544校)と、大学側の学生に対するインターンシップへの参加期待は高まっている。

 一方で、実際にインターンシップに参加した学生の割合は、平成10年度に0.6%、平成19年度に1.8%、平成23年度には2.2%(学生数62,561人)と増加傾向にあるが、いまだ一部の学生であることが分かる。また、近年増加傾向にある海外インターンシップにおいても、平成23年度の調査で単位認定を行っているのは20.5%(大学数153校)の大学、0.08%(学生数2,023人)の学生と国内インターンシップ参加者を大きく下回った。

 目に見える成果を得ることができる資格取得のためのインターンシップ(教育実習、医療実習、看護実習など)の場合の参加率は9.6%(学生数273,838人)と通常のインターンシップの約4倍の学生が参加していることも分かり、実用的な体験が重視されているようだ。

 現在のインターンシッププログラムの課題は、実施企業が不足している、中小企業でのインターンシップ希望学生が少ない、インターンシップに参加するだけで終わってしまう、インターンシップ後に大学での学習とインターンシップ経験との相関性を見い出しにくい、など。また、直接企業にインターンシップを申し込む場合に大学などが状況を把握しきれず、学生が十分なバックアップを得ることが難しいという状況も存在するという。

 厳しい就職活動状況の中で学生がインターンシップをうまく活用するため、企業や大学の協力や学生の積極的な学習姿勢が今後の課題解決のために必要になるだろう。
《木村 厚美》

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