小学校教師の約8割が「授業や学級作りに時間がとれない」

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 小学校教師の77%が「授業や学級作りに時間がとれない」と感じており、教師歴に関係なく、教師全体に多忙感があることが、日本標準教育研究所が8月に公表した調査報告書「小学校教師の現状と課題」より明らかになった。

 同調査は、全国の小学校の先生を対象に、2012年4月と8月、12月の計3回「小学校教師の意識についてのアンケート」を実施。第1回「教師の仕事」、第2回「勤務状況と子どもの現状」、第3回「授業と教材」をテーマに調査した。アンケート回答数は、第1回が325人、第2回が373人、第3回が388人。

 指導案作りや授業の準備に参考にしているものは、「教科書の赤刷りや教科書指導書」87%、「教科書」74%と、約8割が教科書を参考にしている。また、「書店販売の図書」56%に対して、「学校直販の教材教具」19%となり、書店販売の図書の方が多く参考にされている。自由記述には、「ネットに載っている事例」「TOSS、インターネット」「インターネットで閲覧できる各都道府県教育センターの資料」などインターネット上の情報を参考にしているという回答が多数みられた。

 授業の準備について、「十分とはいえないが、前日には準備を終えるようにしている」が37%ともっとも多く、次いで「必要な単元については、しっかり準備している」30%。「毎時間、しっかりと事前に準備している」はわずか6%であった。

 また、準備時間は、「31~60分」が51.4%ともっとも多く、次いで「30分以下」22.5%、「61~120分」16.6%。準備をする場所は、「学校」が51.4%ともっとも多く、次いで「自宅」27.4%であった。

 授業の際、教科書以外に使用する教材は、「自作の必要があるもの以外は、市販教材を使っている」が44%ともっとも多く、それ以外の回答を含めて市販教材を使っている割合は9割以上であった。自由記述には、「デジタル教科書を利用して作った自作プリント」「インターネットから無料ダウンロードプリント」などの回答があった。

 「授業や学級作りに時間がとれない」と感じている教師は、「とてもそう思う」40%と「まあそう思う」37%の合計77%が忙しいと感じている。教師歴10年ごとの集計では、10年以下から順に44%、42%、35%、44%と大きな変化はなく、教師歴に関係なく忙しいようだ。

 同研究所のホームページには、小学校教師の現状と課題について、128ページにわたる報告書が掲載されている。
《工藤めぐみ》

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