小学館、新会社「小学館アジア」をシンガポールに設立し新興国に進出

 小学館は9月30日、シンガポールに100%子会社の現地法人「小学館アジア」を設立したと発表した。アジアの新興国に学習意欲を刺激する書籍や学習漫画を出版することで、市場の拡大を図るという。

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 小学館は9月30日、シンガポールに100%子会社の現地法人「小学館アジア」を設立したと発表した。アジアの新興国に学習意欲を刺激する書籍や学習漫画を出版することで、市場の拡大を図るという。

 小学館は、以前から積極的に海外での出版事業を広く展開。1986年に、米国サンフランシスコで日本の漫画・アニメの翻訳出版と映像販売を行うVIZコミュニケーションズを設立したのを皮切りに、パリとベルリンにVIZヨーロッパ、中国の上海市に上海VIZ、台湾に台湾小学館を設立し、出版事業、広告事業を自社で行ってきたという。

 今回設立した小学館アジアは、海外出版での経験や従来のライセンスをベースに、自社での出版事業を行うことを目的としている。タイやインドネシア、インドなどでは、経済発展に伴い所得水準もあがり、教育に対する関心も高まっているという。小学館アジアは、シンガポールを拠点に、アジア新興国の学習レベルの向上に寄与し、市場を拡大していきたいとしている。

 具体的には、ドラえもんをはじめとするコミックスの英語版発行や、子どもの図鑑や学習書籍などの英語版の展開、各国ローカルパートナーとの連携によるアニメーションの導入とメディアミックス戦略などを計画している。
《水野こずえ》

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