「新語・流行語大賞」の創設から30年を迎えるのを記念して11月13日、主催者が過去30年のトップ10を発表した。「同情するならカネをくれ」「オヤジギャル」「亭主元気で留守がいい」など、時代を映す10の印象的な言葉が選ばれた。 毎年選定に携わる自由国民社「現代用語の基礎知識」編集部が、第30回の節目を前に過去の受賞語を集計・整理。過去29年間に受賞した337語の中から99語を選出した上で、アンケート調査を実施し、トップ10を選出した。10語に順位はつけていない。 「同情するならカネをくれ」(1994年)は、テレビドラマ「家なき子」で主演の安達祐実が放った名せりふ。「オヤジギャル」(1990年)は、マンガから出た言葉で、オヤジのような行動する若い女性の代名詞となった。「亭主元気で留守がいい」(1986年)は、タンス用衣料防虫剤のテレビCMで話題となったフレーズ。 「自分で自分をほめたい」(1996年)は、アトランタオリンピックで2大会連続メダルを獲得した有森裕子が、ゴール後のインタビューで涙ながらに語った言葉で、大きな感動を呼んだ。2000年代からは、「格差社会」(2006年)が唯一選ばれた。◆新語・流行語「30年のトップ10」(50音順)安全神話(1995年)オヤジギャル(1990年)格差社会(2006年)がんばろうKOBE(1995年)キャバクラ(1985年)サポーター(1993年)自分で自分をほめたい(1996年)セクシャル・ハラスメント(1989年)亭主元気で留守がいい(1986年)同情するならカネをくれ(1994年)