幻冬舎より新書「都立中高一貫校10校の真実 白鴎・両国・小石川・桜修館・武蔵・立川国際・富士・大泉・南多摩・三鷹・区立九段」が11月29日に刊行された。2013年春まで都立白鴎の歴史教師だった著者が本当に都立の中高一貫は「お得」なのか徹底検証する。 東京都は、2005年度に開設した都立白鴎を筆頭に、翌年度には、都立小石川、都立桜修館、都立両国、千代田区立九段の4校が続き、2010年度までに11校の中高一貫校を設置している。2013年度入試における都立10校の中高一貫校の平均志願倍率は7.62倍と人気だ。同書では、都立中高一貫校10校と千代田区立九段の計11校の実態に迫る。 著者は、2004年より都立白鴎高等学校・附属中学校に着任し、歴史教師として教壇に立つ傍ら、歴史作家・歴史研究家として数多くの著作を刊行している。2013年に東京都を退職し、現在は早稲田大学教育学部の講師。◆都立中高一貫校10校の真実 白鴎・両国・小石川・桜修館・武蔵・立川国際・富士・大泉・南多摩・三鷹・区立九段著者:河合敦価格:840円出版社:幻冬舎仕様:新書(219ページ)発売日:2013年11月29日目次:〈都立中高一貫校のメリットとデメリット〉○中高一貫になったとたんに現役東大合格者が5人出た、白鴎高校○予算が一般の公立中学校の10倍ある、区立九段中等教育学校○私立の一貫校と同様のカリキュラムなのに、学費は6年間無料○先取り学習が可能なので、後期課程で十分な受験対策ができる×「ゆとり教育」に基づく制度のため、校内格差が生まれやすい×入学試験が学力テストではなく思考力や判断力を見る「適性検査」のため、なかには、必ずしも学力が高くない生徒もいる。×多忙すぎるため、実は優秀な教員から敬遠されがち