東大の推薦入試、平成28年度より書類・面接・センター試験で総合的に評価

 東京大学は、平成28年より募集を開始する推薦入試について、募集人数や選抜方法などの詳細を公開した。募集人員は100人、もっとも多い工学部で30人となった。推薦要件や提出書類、面接方法などは、学部により異なることも明らかになった。

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 東京大学は、平成28年より募集を開始する推薦入試について、募集人数や選抜方法などの詳細を公開した。募集人員は100人、もっとも多い工学部で30人となった。推薦要件や提出書類、面接方法などは、学部により異なることも明らかになった。

 まず、学校長が推薦できる生徒数は、男女各1名の計2名に限定。学部ごとに定められた推薦要件に該当した生徒であること、合格した場合の入学確約、センター試験において東大が定める教科・科目のすべてを受験することが推薦要件となっている。

 推薦要件の詳細は学部によって異なるが、学業成績が各校の上位5%以内であることを定めた法学部、英語、数学、地理歴史・公民のうちいずれかの2教科において成績が優秀であることを定めた経済学部、すぐれた外国語能力を求める教養学部など、具体的な評価指標を明らかにした学部も多い。

 医学部医学科の推薦要件には、「医学部進学後に研究社要請のための特別カリキュラムへの参加を望むこと」と記され、入学後の選択などが条件となる学部もあるようだ。

 センター試験において学部が受験を指定する科目は、法学部・経済学部・文学部では5教科8科目または6教科8科目、工学部・理学部・農学部・薬学部・医学部では5教科7科目とされている。

 「国語」および「数学I・数学A」は文系・理系学部ともに必須とされているが、文系は「物理基礎」「化学基礎」「生物基礎」「地学基礎」4科目のうち2科目、理系は「物理」「化学」「生物」「地学」の4科目のうち2科目を選択する必要があるという。

 面接方法も学部によって大きく異なる。法学部は、グループ・ディスカッションおよび個別面談、文学部では学習・研究活動などのプレゼンテーションおよび小論文、教養学部では、必要に応じて外国語の面接を含むこともあるという。

 学部によって求める人物像が異なるため、推薦要件や各学部が提出を求める書類に差異はあるが、センター試験において概ね8割以上の得点を獲得することが求められているようだ。

 推薦選抜は、出願書類の内容による第1次選考が11月中旬に行われ、合格者に対して行う学部ごとの第2次試験(面接)が12月中旬に実施される。その後、センター試験の成績を踏まえた総合的評価から最終合格者を決定し、2月に最終合格者が発表されるという。
《湯浅大資》

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