小児喘息の治療薬ICSの副作用で身長が伸びにくくなる可能性

 日本小児アレルギー学会が小児喘息の治療薬として効果を発揮してきた吸入ステロイド薬ICSの副作用で、子どもの身長が伸びにくくなる可能性があることを発表した。治療への使用に細心の注意が必要だという。

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  • 吸入ステロイド薬 (inhaled corticosteroid; ICS)による小児喘息の長期管理について(一部)
 日本小児アレルギー学会は、小児喘息の治療薬として効果を発揮してきた吸入ステロイド薬ICSの副作用で子どもの身長が伸びにくくなる可能性があることを発表した。治療への使用に細心の注意が必要だという。

 小児喘息は2~3歳までに60から70%が、6歳までに80%以上が発症するといわれており、男児が1.5倍多くみられるという。原因の大半はが吸入性アレルゲンであるダニ・ペット・カビなどをアレルゲンとするアトピー型が多く、喘息による窒息で死亡してしまうケースもある。

 高用量のICS使用による成長を抑制してしまう副作用は以前から報告されており、5~13歳時に治療を4~6年間受けた患者は、ICSを使用しなかった患者と比べ平均1.2cm身長が低かったという。一方でICSは乳幼児を含め、肺機能・気道過敏性の改善や気道炎症の改善が認められ、適切な使用により現代の重症患児の減少、発作による入院数の減少、ひいては喘息死の減少という大きな成果をもたらしている。

 そのため、子どもの患児においてICSを使用することに効果が期待される場合であっても、副作用が起こりうる状況を踏まえた上で小児喘息の治療を熟知した医師の管理のもと、吸入量の設定を慎重に行うことが必要であるとした。
《田邊良恵》

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