【文科省】被災児童生徒就学支援継続や達成度テスト・発展レベルについて発言…3/7下村大臣会見

 下村博文文部科学大臣は3月7日の定例記者会見で2015年度以降も被災児童生徒就学支援継続に向け検討、「達成度テスト・発展レベル」はあくまでも段階別に表示と明言したことなどについて発言した。

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下村文部科学大臣定例記者会見のようす
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 下村博文文部科学大臣は3月7日の定例記者会見で2015年度以降も被災児童生徒就学支援継続に向け検討、「達成度テスト・発展レベル」はあくまでも段階別に表示と明言したことなどについて発言した。

◆3月7日のテーマ
2015年度以降も被災児童生徒就学支援継続に向け検討(2:02~)
「達成度テスト・発展レベル」はあくまでも段階別に表示と明言(6:07~)
教育委員会制度改革の与党協議、3月14日までに合意を(15:44~)
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・2015年度以降も被災児童生徒就学支援継続に向け検討
 東日本大震災で被災し、経済的理由で就学が困難な幼児・児童・生徒を対象に学用品などの支援を行うため、2011年度補正予算案において被災児童生徒就学支援等臨時特例交付金を都道府県に交付し、基金による事業として2014年度まで必要な就学支援を行うことができるようにしている。

 これまで全額国庫負担で約411億円があてられているが、2014年度予算においては年度中に基金不足が見込まれる実態の要望を踏まえ、所要の経費約33億円を計上した。文科省としては震災で被災した子どもたちには長期的な就学支援が必要であると考え、2015年度以降についても復興基本方針や自治体の要望も踏まえて、延長についても前向きに検討していく方針だ。

・「達成度テスト・発展レベル」はあくまでも段階別に表示と明言
 センター試験の代わりとなる「達成度テスト・発展レベル(仮称)」の考え方について、中教審の部会で示された資料に「成績の提供方法については、大学における多様な活用の在り方に留意し、素点のほか、段階別や標準化点数、百分位等による提供について検討する」との記述があった。

 教育再生実行会議では「知識偏重の1点刻みの選抜にならないよう、試験結果はレベルに応じて段階別に表示」と提言されたが、素点であれば現行と何ら変わらないのではないかとの記者の質問に対し、「この文言では提言が活かされていないと考えて当然だ」と述べた。

 「テストそのものが、1回ではなく複数回行われるため、素点という設定がありえない」という意味だとしながらも、複数回行われるテストは難易度が異なるため、すべてのテストの点数をそのまま合計してしまうと平等でないことから素点という表現が出てしまったという。教育再生実行会議で議論されたことを踏まえて中教審で審議し、誤解のない表現にするよう注意した。

・教育委員会制度改革の与党協議、3月14日までに合意を
 与党協議合意の後に法案を作る作業があり、通常国会の成立、予算成立後の審議を考えると3月14日が閣議決定の締切りとなっており、「それに間に合うようにぜひ合意をしていただきたい」と述べた。

《田邊良恵》

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