千葉県が家庭用キャリア教育啓発リーフレットを作成

 千葉県教育委員会は、高校生と保護者向けの家庭用キャリア教育啓発リーフレットを作成し、県内の公立高校や特別支援学校(高等部)に在籍する生徒の保護者に配布した。キャリア教育の重要性を保護者に理解してもらうのが目的。

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キャリア教育のリーフレット
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 千葉県教育委員会は、高校生と保護者向けの家庭用キャリア教育啓発リーフレットを作成し、県内の公立高校や特別支援学校(高等部)に在籍する生徒の保護者に配布した。キャリア教育の重要性を保護者に理解してもらうのが目的。

 同教委は、社会で自立して生きる若者を育てる「キャリア教育」の視点に立ち、各家庭でできる生徒への接し方などを啓発するためにリーフレットを作成。家庭、学校、地域が一体となってキャリア教育を推進し、子どもたちが勤労観、職業観を自ら確立し、仕事を通じて社会に貢献できるようにすることが必要だという。

 キャリア教育が求められる背景には、新規学卒就職者のうち高卒者の約39%、大卒者の31%が3年以内に離職している実態をデータで示している。離職した理由については「仕事が向いてない」が大半の理由だったことから、仕事内容や働くこと自体をよく理解せずに就職してしまう傾向があると分析。生徒が自らの将来の生き方について考え、必要な情報を得て、選択、判断できるキャリア教育の充実が求められている。

 学校中心で取り組むことはもちろんだが、企業、地域社会などさまざまな立場の人々と協働することが重要。さらに、家庭は子どもを支え、自立を促す重要な場であり、保護者がその意義を認識して、睡眠や食事などの規則正しい生活習慣やあいさつなどのマナー、将来のことをじっくり会話できる家族の姿が求められている。

 リーフレットでは、キャリア教育の意義やその背景、Q&A方式でキャリア教育についての説明、学校や学校外での取り組みなどを紹介している。同教育委員会のホームページでダウンロードできる。
《田中志実》

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