平成25年の児童虐待検挙件数、昨年比1.1%減…身体的虐待が7割以上

 平成25年(1月から12月)の児童虐待事件の検挙件数は、平成24年より1.1%減の467件、被害児童数は0.2%減の475件であることが、警察庁発表の「児童虐待および福祉犯の検挙状況等」から明らかになった。

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児童虐待事件の検挙件数
  • 児童虐待事件の検挙件数
  • 検挙事件に係る被害児童数
  • 児童虐待事件の罪種別検挙件数
  • 加害者と被害者との関係別検挙状況
 平成25年(1月から12月)の児童虐待事件の検挙件数は、平成24年より1.1%減の467件、被害児童数は0.2%減の475件であることが、警察庁発表の「児童虐待および福祉犯の検挙状況等」から明らかになった。

 児童虐待の検挙件数でもっとも多いのは「身体的虐待」の334件、構成比71.5%を占める。次いで「性的虐待」103件(22.1%)、「心理的虐待」16件(3.4%)、「怠慢または拒否」14件(3.0%)が続いた。「怠慢または拒否」が昨年より40.0%増となったが、そのほかは減少傾向となった。

 罪種別では「傷害」の207件がもっとも多く、構成比44.3%を占める。次いで「暴行」89件(19.1%)、「児童福祉法違反」44件(9.4%)、「殺人」31件(6.6%)などが続いた。「傷害」は昨年より8.8%減となった。

 加害者と被害者との関係の構成比では、「父親等」(実父や養・継父、内縁など)が77.0%、「母親等」(実母や養・継母、内縁など)が23.0%を占めた。昨年と比べると、「父親等」は1.9%の減少となったのに対して、「母親等」は2.8%の増加となった。詳しくみると、「実父」の180件がもっとも多く、構成比37.3%を占める。次いで「養・継父」118件(24.5%)、「実母」101件(21.0%)、「内縁の父」49件(10.2%)などが続いた。
《黄金崎綾乃》

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