大学教員の「教える力」を向上、東大がMOOCで無料講座を公開

 NTTドコモ、NTTナレッジ・スクウェアは、両社が運営する大規模公開オンライン講座「gacco」にて、大学教員養成講座「インタラクティブティーチング」を公開すると発表。講座は、東京大学 大学総合教育研究センターが提供、開講は2014年11月の予定。

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gacco、Webサイト
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 NTTドコモ、NTTナレッジ・スクウェアは、両社が運営する大規模公開オンライン講座「gacco」にて、大学教員養成講座「インタラクティブティーチング」を公開すると発表。講座は、東京大学 大学総合教育研究センターが提供、開講は2014年11月の予定。

 「gacco」は、JMOOC(日本オープンオンライン教育推進協議会)公認のMOOCサイトとして2014年4月より日本で初めて講座を提供する。受講生募集開始から約1か月で1万人が登録し、現在も東京大学の本郷和人教授、慶応義塾大学の村井純教授、早稲田大学の栗崎周平准教授らが担当する3つの講座において受講生を募集している。

 今回公開が発表された新講座「インタラクティブティーチング」は、東京大学の大学総合教育研究センターがMOOC講座として新たに開発するもので、大学教員を目指す大学院生など「教える力」を向上させるためのもの。研究者としての業績だけでなく、教育者としての実績や能力が大学教員に求められていることから、大学教員の「教える力」に注目したという。

 講座の内容は、MOOC上のオンライン講座と対面集中講座の2本立て。約8週間にわたるオンライン講座は、大学総合教育研究センターの栗田佳代子特任准教授と中原淳准教授が担当。学生が主体的に学ぶための方法、学習理論、アクティブ・ラーニングの手法、授業デザイン、シラバスの設計などを学ぶことができる。また、三宅なほみ教授、本田由紀教授、山内祐平准教授など、学習・教育に関する研究者にインタビューするセッションも設けられているという。

 3日間行われる対面集中講座は、オンライン講座の学びを補い深めるための反転授業で、グループワークやシラバスの作成、模擬授業の実践などの実践的な内容となっている。対面集中講座は無償で実施されるが、対象は大学院生のみとされている。

 なお、講座の募集開始は2014年夏頃、開講は11月の予定だ。
《湯浅大資》

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