トムソン・ロイターは4月15日、論文の引用回数表す「被引用論文数」による日本の研究機関ランキングを発表した。総合トップ3は、1位「東京大学」、2位「科学技術振興機構」、3位「京都大学」がランクインした。国別では日本は世界5位だった。 学術論文の引用動向データを提供する統計データベース「ESI」の22研究分野において被引用数が上位1%の論文を「高被引用論文」と定義。同ランキングのデータ対象期間は2003年1月1日~2013年10月31日。高被引用論文を多く輩出する研究機関は、その分野で関心を集める傾向があり、同ランキングは、世界的な学問・研究に対する影響力など、研究機関の世界の位置を示唆する有力な指標となるという。 国内研究機関の総合ランキングは、1位「東京大学」1,219(高被引用論文数)、2位「科学技術振興機構」771、3位「京都大学」710、4位「大阪大学」613、5位「理化学研究所」523。トップ10に「科学技術振興機構」「理化学研究所」「産業技術総合研究所」といった独立行政法人が3機関ランクインした。 国別にみると、1位「米国」、2位「ドイツ」、3位「英国」、4位「中国」、5位「日本」だった。 日本の研究機関が著者所属機関に含まれる高被引用論文の総計が、世界順位で5位以内の分野は、化学(世界4位)、材料科学(世界4位)、免疫学(世界4位)、生物学・生化学(世界5位)の4分野。分野別のランキングには、各大学の強みや特色が伺える。◆国内研究機関の総合ランキング1位「東京大学」1,219(高被引用論文数)2位「科学技術振興機構」7713位「京都大学」7104位「大阪大学」6135位「理化学研究所」5236位「東北大学」4577位「産業技術総合研究所」3548位「名古屋大学」3409位「東京工業大学」31510位「筑波大学」246※4月23日改訂:トムソン・ロイターによる発表内容の一部訂正があったため、記事内容を一部変更しております。