2014年大学入試では、近畿大学(大阪)が志願者数10万5,890人で、2013年まで4年連続日本一であった明治大学を抜き初の全国1位となった。明治大学は10万5,512人とわずかに近畿大学には及ばなかったものの、首都圏1位はキープした。 首都圏の主な私立大学から、募集人数が1,000人を超える学校として、青山学院大学、学習院大学、慶應義塾大学、国学院大学、駒澤大学、上智大学、成蹊大学、成城大学、専修大学、中央大学、東京理科大学、東洋大学、日本大学、法政大学、明治学院大学、明治大学、立教大学、早稲田大学(五十音順)について、2014年度入試の受験者数、合格倍率、入学辞退率を比較した。 なお、上記大学のうち、志願者数が10万人を超えたのは昨年同様に明治大学と早稲田大学の2大学。昨年は明治大学が受験者数でも10万人を超えたが、今年は近畿大学を含め、受験者数10万人超えの大学はなかった。 受験者数を人気の指標のひとつと捉えるとトップ3は、1位「明治大学」、2位「早稲田大学」、3位「法政大学」の順であった。受験者数は募集人数の多少にも関わるが、トップ10の顔ぶれは昨年同様となった。 続いて、合格倍率でみると順位が入れ替わり、1位「早稲田大学」、2位「青山学院大学」、3位「立教大学」となった。合格倍率についても、トップ10の顔ぶれに昨年から変化はない。 最後に、合格者数と募集人数との差の、合格者数に対する割合を入学辞退率と捉えると、少ない順に1位「学習院大学」、2位「慶應義塾大学」、3位「早稲田大学」であった。昨年は10位圏外であった上智大学が72%で5位となった。 各トップ10は以下のとおり。◆受験者数トップ101位(1)明治大学 99,412人2位(2)早稲田大学 98,045人3位(4)法政大学 90,921人4位(3)日本大学 90,384人5位(5)中央大学 65,800人6位(7)立教大学 62,017人7位(6)東洋大学 60,235人8位(8)青山学院大学 51,752人9位(9)東京理科大学 50,585人10位(10)慶應義塾大学 38,739人※()内は昨年の順位◆合格倍率トップ101位(2)早稲田大学 5.6倍2位(1)青山学院大学 5.5倍3位(3)立教大学 4.8倍4位(4)法政大学 4.5倍5位(7)成蹊大学 4.3倍5位(10)上智大学 4.3倍7位(7)明治大学 4.2倍8位(5)中央大学 4.1倍9位(9)慶應義塾大学 4.0倍10位(6)国学院大学 3.9倍※()内は昨年の順位◆入学辞退率(低い順)トップ101位(1)学習院大学 55%2位(2)慶應義塾大学 59%3位(4)早稲田大学 68%4位(3)成城大学 69%5位(-)上智大学 72%5位(5)青山学院大学 72%7位(7)日本大学 73%8位(5)国学院大学 74%8位(8)東洋大学 74%10位(10)駒澤大学 76%※()内は昨年の順位 人気の指標はさまざまだが、ここでは各大学の受験者数や合格者数などの総数からみえる数値をもとに紹介した。大学は編集部が独自にピックアップしたもので、公式に定義されているものではない。各数値については大学のホームページおよび代々木ゼミナールがホームページで公開している「2014年入試データファイル 私立大学の入試結果」を参考にした。