BBソフトサービス株式会社は9月10日「インターネット詐欺リポート(2014年8月度)」を発表した。本レポートは、同社の「Internet SagiWall」が検出・収集した危険性の高いネット詐欺サイトの数やカテゴリーなどを分析したもの。これによると、8月のインターネット詐欺サイトの検知数は718,514件で、前月と比べて12.2%減少した。ネット詐欺の種類別では、ワンクリック・不当請求詐欺サイトが93.5%(前月比0.6ポイント減)、フィッシング詐欺サイトは5.8% (同1.1ポイント増)、マルウエア感染サイトは0.0%(同0.1ポイント減)、ボーガスウエア配布サイトは0.3%(同0.3ポイント減)、脆弱性悪用サイトは0.4%(同0.1ポイント減)であった。OSごとのネット詐欺種類別検知率では、ワンクリック・不当請求詐欺サイトの割合がWindowsで22.52%、Androidで98.13%、iOSで92.40%となっている。また8月は、出産祝いとして少しでも良いものを贈りたいという親心に付け込み、海外や国内の高級ブランドのチャイルドシートやベビーカーなど、高額なベビー用品の販売を装う詐欺サイトを検知した。日本では高価な海外ブランド品を安価で取り扱う並行輸入品販売サイトが多く存在するため、詐欺サイトの判別が難しい状況としている。この詐欺サイトでは、30%オフなどの適度な割引で不信感を抱かれないようにするなどの工夫が見られるという。このような詐欺サイトでは、偽物や粗悪品が送られてくるリスクがあるほか、代金を振り込ませておいて消えてしまうケースも多数報告されている。