日本人の国民性、長所は「勤勉」「礼儀正しい」「親切」

 日本人の長所は「勤勉」「礼儀正しい」「親切」と回答した人がいずれも7割を超え、過去最高となったことが、統計数理研究所が10月30日に公表した「日本人の国民性 第13次全国調査」の結果より明らかになった。

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日本人の性格(長所)と日本の「心の豊かさ」に対する評価
  • 日本人の性格(長所)と日本の「心の豊かさ」に対する評価
  • もう一度生まれかわるとしたら「日本」に生まれてきたいか
  • 可能性を試すか
  • 一番大切なもの
 日本人の長所は「勤勉」「礼儀正しい」「親切」と回答した人がいずれも7割を超え、過去最高となったことが、統計数理研究所が10月30日に公表した「日本人の国民性 第13次全国調査」の結果より明らかになった。

 同研究所では、1953年以来5年ごとに「日本人の国民性調査」という社会調査を継続実施している。今回公表されたのは2013年の調査結果で、20歳以上の男女3,170人の回答をもとに集計した。

 日本人の長所として挙げられるものを具体的な10個の性質からいくつでも選んでもらったところ、「勤勉」「礼儀正しい」「親切」が7割を超えた。これまで5割前後だった「礼儀正しい」は今回77%に上昇、これまで3割から5割の間だった「親切」は今回77%に上昇、これまで7割前後だった「勤勉」は今回77%に上昇し、いずれも過去最高となった。

 「心の豊かさ」に対する4段階の評価結果は、「非常によい」または「ややよい」とする人の割合は47%に上り、1973年の当該項目の調査開始以来、もっとも高い割合となった。

 もう一度生まれかわるとしたら「日本に生まれてきたい」か、「よその国に生まれてきたい」かを選んでもらったところ、「日本に」を選ぶ人は、前回調査(2008年)の77%から今回83%へと上昇。性・年齢層別に見ると、若年層を含むすべての年齢層で7割を超えた。

 「自分の可能性をためすために、できるだけ多くの経験をしたい」か、「わずらわしいことはなるべく避けて、平穏無事に暮らしたい」か聞いたところ、「平穏無事」を望む20歳代は30年前の調査(1983年)の19%から今回31%へ、30歳代は25%から35%へといずれも10ポイント以上増えている。一方、「多くの経験」を求める高齢層の割合は増加しており、世代間の差は30年前と比べ縮小している。

 一番大切なものを自由回答で1つ答えてもらった結果、「家族」と回答した人が44%もっとも多く、次いで「愛情・精神」と「生命・健康・自分」でいずれも18%となった。これら3つで全体の8割を占める。
《工藤めぐみ》

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