環境省「こども環境白書2015」を掲載…今年のキーワードは「ESD」

 環境省は11月25日、身近な環境問題についてわかりやすく解説した「こども環境白書2015」をホームページに掲載した。子どもが環境問題と向き合い、解決に向けて自発的に行動するためのヒントを紹介。全国の小学校などに配布される。

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こども環境白書2015(表紙)
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 環境省は11月25日、身近な環境問題についてわかりやすく解説した「こども環境白書2015」をホームページに掲載した。子どもが環境問題と向き合い、解決に向けて自発的に行動するためのヒントを紹介。全国の小学校などに配布される。

 「こども環境白書」は「環境・循環型社会・生物多様性白書」の内容を基に、小学校高学年以上を対象として毎年作成されている。今年は「国連 持続可能な開発のための教育(ESD=Education for Sustainable Development)の10年」の最終年にあたることから、ESDをキーワードに環境問題に向き合うためのヒントを紹介している。

 ESDとは、毎日の暮らしの中で「考え、学び、気づくこと」。ESDで問題と向き合うための考え方として「多様性」「公平性」「相互性」「連携性」「有限性」「責任性」の6つの方法を、問題を解決するための工夫として「疑問を持ってみよう」「未来を想像して計画しよう」「進んで参加しよう」など7つの方法を紹介。同白書に掲載している身近な環境問題について、対応したESDの考え方と工夫をアイコンで示している。

 地球温暖化やごみ処理、自然破壊などの問題を取り上げるほか、東日本大震災と復興についても掲載。原子力発電所の事故や災害廃棄物、平成25年5月に創設された「三陸復興国立公園」などについて紹介している。

 同白書は、主に教育委員会を通じて全国の小学校あたり1部を配布される。また、環境省ホームページにて閲覧・ダウンロード(PDFファイル形式)が可能となっている。
《黄金崎綾乃》

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