数学者を夢見た子ども時代から、人気講師へ…東進・志田晶先生

教育・受験 その他

東進ハイスクール 数学講師 志田晶先生
  • 東進ハイスクール 数学講師 志田晶先生
  • 東進ハイスクール 数学講師 志田晶先生
  • 志田先生愛用の文具:ドットライナー(左:青・黄)、ハリナックス(右)、カドケシ(奥)
  • 授業で役立ちそうなコクヨ製品をご紹介
  • コクヨ製品を興味深そうにご覧になる志田先生
  • インタビュー後、CamiApp Sを使っていただいた
  • CamiApp Sで、数式を書いて使い心地をチェック
  • CamiApp Sで、細い数式も認識
 個性的な講師陣による映像授業が有名な東進ハイスクールで、数学の教鞭をとる志田晶先生は、全国模試の作問、センター試験対策・難関校コースの授業と活躍するカリスマ講師だ。わかりやすい授業に定評があり、生徒からの信頼も厚い。そんな志田先生に、勉強方法のアドバイスや文房具へのこだわりなどを聞いた。

◆授業や執筆で多忙な中、サッカーも

--普段どのように過ごされていますか。

 スタジオでの撮影など映像授業に関する仕事、年に100日ほどある公開授業、それに東大特進コースで行われる生の講義が主な仕事です。ほかに、本の執筆や講演会の仕事もあります。

 プライベートでは体を動かすのが好きで、サッカーをやっています。大学院時代の仲間の計らいで企業のサッカーチームに入れてもらって、毎週練習や試合をやっています。体づくりもあるので、ランニング、筋トレ、ウェイトトレーニングも欠かさず続けています。

◆数学者を夢見た子ども時代から、人気講師へ

--予備校の先生になられたきっかけは、何でしょうか。

 子どものころは算数や数学が好きで、成績もよかったです。北海道の生まれなのですが、田舎のせいかまわりからも褒められ、小学生のころには自分は数学者になるんだと決めていました。理系の大学、大学院と進んでいったのですが、大学院のときに河合塾や駿台といった大学受験予備校の講師の仕事を始めたのが、今の仕事を選んだきっかけです。学生のときは、数学だけでなく生物や地学も担当していました。

--従来の予備校と東進の映像授業では、授業の仕方に違いはありますか。授業で気をつけていることがありましたら教えてください。

 映像をうまく使うことによって、自分の授業では、90分の授業を150分くらいの内容になるように工夫しています。板書よりもスライドを多用しますが、グラフや数式を、アニメーションを交えて板書風に表示させるなど工夫しています。双方向ではないので、わかりやすさを考えるのですが、おかげでパワーポイントのいろいろな機能が使えるようになりました。

◆問題作りや執筆に文房具をフル活用

--パソコンを活用されているのですね。文房具はどんなものをお使いでしょうか。

 実は文房具のインタビューと聞いて、いくつか持ってきました。テープのり(ドットライナー)はプリントなどを貼り付けるのに便利なので使っています。普通に貼りつけるタイプと、貼ってもはがせるタイプとありますが、両方ともよく使います。

 テープのりは、本やテキストの原稿を書くときによく使っています。数式等を手書きで書き込むと、印刷の業者さんも原稿が読みにくくなり、間違いが多くなりがちです。でも、元原稿を、コピーして切り貼りし、それをベースにしたものを利用すると、間違いが少なくできます。

 また、模試や問題集などを作るときに、過去問のコピーの切り抜きをたくさん並べてスクリーニングしていくのですが、このとき貼ったりはがしたりが簡単にできると、問題候補の入れ替えや整理がしやすいため、きれいにはがせるテープのりが便利です。

 針のいらないステープラー(ハリナックス)もよく使います。授業の資料や配布物など数ページの束を作るのですが、針なしで手軽に綴じられるのが楽ですね。また、綴じた資料をバラすこともよくあるのですが、これも針式に比べて簡単なので助かっています。

 あとは、カドケシです。グラフや数式の細かい部分を消すのに使っています。通常の消しゴムでは消したくない分も消えてしまうのですが、このカドケシは必要な部分のみ消すことができてとても便利なので、ずっと愛用しています。

 筆記具は、グリップ部分の太さや形状にこだわりがあって、太目のものが好きです。書いた文字が消せるフリクションペンも便利でよく使っています。

◆「作業時間を勉強時間にするな」とアドバイス

--コクヨ製品も使っていただいているのですね。ありがとうございます。生徒に、勉強方法や文房具の使い方などをアドバイスすることはありますか。

 まず、受験勉強だからといって、参考書や教科書に載っている解き方をそのまま教えるようなことはしていません。数学的な考え方では、答えは一つでも、そこにたどり着く方法、解法はたくさんあります。それを考えること、思いつくことが大切なのです。それが数学の面白さだからです。

 次によく言うのは「作業時間を勉強時間にするな」です。ノートを作ったり、資料を作ったり、単語帳を作ったり。これらは勉強のための作業であって、時間をかけるのではなく効率化、省力化できることがあればするべきだと思っています。

 コピーで済むものはそれでよいし、授業ノートも、素早くとって後で清書に時間をかけるより、多少字がきたなくても最初からきちんとしたノートをとったほうが効率的です。グラフや図なども、フリーハンドでいいのです。計算ミスも、いちいち消すなと言っています。ミスも含め、計算や思考の大事なログですので、きれいに書き直すより、そのまま残したほうが、のちのち気づきにつながりますし、講師も的確なアドバイスやフォローができます。

◆学生時代の文房具活用と勉強法

--先生は学生時代、どのように勉強をしていましたか。文房具の思い出もあれば教えてください。

 僕らの時代は、いまほど文房具のバリエーションが多くなかったので、使っていたのは普通のキャンパスノート、鉛筆、シャープペン、消しゴムでした。でも使い方は工夫していましたよ。単語帳って、短冊にいちいち書くのは面倒じゃないですか。そこで、ノートのページを縦半分に折って、さらにその半分に折って、そこに単語と意味を並べて書いて単語帳代わりにしたりしていました。

 数学は好きでしたが、勉強そのものはあまり好きではなかったので、勉強方法は変わっていたかもしれません。他の教科は30分くらいやると飽きるので、そうなるとまた数学に戻ったりしていました。数学だけは何時間でも集中できたので。あと、なぜか社会科も好きだったので、日本史にも時間をかけていたという変なヤツでしたね(笑)。

--今日は文房具をいくつか持ってきたのですが、気になるものはありますか。

 キャンパスノートの罫も、いろいろなタイプがあるのですね。方眼やドットは、グラフをフリーハンドで書くのによさそうです。

 鉛筆シャープは、書き心地がいいですね。最近はFやBといった柔らかい芯を使っているのですが、鉛筆シャープは鉛筆風の柔らかい感じが書きやすいです。

 2色マーカー(ビートルティップ デュアルカラー)は、教材の原稿入稿や校正によさそうです。数式には立体と斜体が混在し、さらに添え字や記号なども使うため、これらを区別するために何色もマーカーを用意して原稿に指定を入れています。これは持つ向きを変えるだけで色を切り替えられるのがいいですね。教科書やノートのマーキングを色分けする生徒もいますが、これはまさに時短グッズとして効率アップしそうです。

--パンチで穴をあけたところを補強するツール(ワンパッチスタンプ)はいかがでしょうか。スタンプのようにポンと押すだけでリング状の補強シールが貼れます。位置決めも簡単にできます。

 伝票整理のときに便利そうですね。いまは手でシールを貼っているのですが、これはかなり面倒な作業なんです。

◆PCのようにコピペできるノート!?

--最後に、「こんな文房具があったらいいな」というものはありますか。

 数式やグラフ、図の多い数学のテキストは、原稿作成が大変です。TeX(編集部注:主に科学技術系文書用の組版処理ソフトウェア)やアプリを使うこともありますが、結局手書き原稿になったりします。ノートに書いた文字や図などを画面上のようにコピー、移動、切り貼りができるようなノートがあったらほしいです(笑)。

--それはさすがに難しいですが、近い機能を実現した製品はあります。「CamiApp S(キャミアップ エス)」という製品ですが、専用ボード上の紙に書いた文字をそのままクラウド上に保存できます。基本は画像データですが、文字認識機能もあってテキストファイルも生成できます。

 面白そうな製品ですね。生徒が書いた答えやノートがそのままデータになれば、授業で使えそうですね。

--ありがとうございました。

 子どものころから算数や数学が大好きだったという志田先生。「いろいろな解き方を考える力を育てたい」という言葉、「効率を考えて作業にとらわれるな」というアドバイスに、予備校という受験を目的とした学校でありながら、受験対策に留まらない指導の姿勢が見て取れる。先生の人気や、生徒からの信頼も、こうした姿勢によるものではないかと感じた。

 また、「作業時間を勉強時間にするな」とし、作業の効率化や省力化を勧める教えに、既存の文房具の発想を切り替えた便利なツールへの評価や愛着を伺うことができた。

※ 志田先生愛用の文房具、今回志田先生にご紹介した商品情報は、関連リンクからご覧ください。

東進の数学カリスマ講師・志田晶先生の文房具活用と効率アップ術

《inspi編集部》

【注目の記事】

編集部おすすめの記事

特集

page top

旬の教育・子育て情報をお届け!(×をクリックで閉じます)