12月5日、東芝グループは、全国の事業所で展開されるさまざまな社会貢献活動(CSR)を一斉に行うイベント「東芝グループ 社会貢献一斉アクション2014」をJR川崎駅前の東芝ビルで行った。 東芝グループでは、事業所ごとに地域ボランティアや社会福祉活動、教育支援といったCSR活動に力を入れている。国連が定める国際ボランティアデー(12月5日)に合わせ、さまざまな事業所で同時にそれぞれの活動発表やワークショップを行った。 会場のひとつが、「東芝未来科学館」が入った神奈川県川崎市の東芝ビル。ここでは昼の部として東芝ビル受付前でフェアトレード商品の販売が行われ、当日の社員食堂では、代金の一部(20円)が寄附される特別メニューも用意された。夜の部は、同社CSR推進室や公益社団法人セーブ・ザ・チルドレンによる海外CSR活動や子どもの人権に関するトークセッションが行われた。 また、夜の部ワークショップでは「子どもの人権を学ぼう」「外国コインを仕分けよう」という2つのプログラムが実施され、最後には「東芝ライドオンジャズオーケストラ」による演奏会が行われた。 ワークショップの外国コインの仕分けとは、空港などに設置された募金箱の中身を、換金するため国ごとに仕分ける作業を体験するもの。「東芝ライドオンジャズオーケストラ」は京浜地区の東芝グループ各社の社員有志による楽団で、ボランティアで各地のイベントや慰問を行っているという。 トークセッションでは、まず東芝CSR推進室室長の大森圭介氏が挨拶。大森氏は、東芝ではものづくりを通じたCSR活動を展開しており、そのキーワードは、アフリカ、子どもの教育、人権の3つにあるとし、そのひとつの成果として、セーブ・ザ・チルドレンとともにタンザニアに未就学児向けのコミュニティセンターを作ったことを発表した。 続いて、人権啓発室室長の村川雅彦氏が、東芝の人権啓発活動について説明。東芝では行動基準の最初の項目が人権であるとし、特に児童労働や強制的な労働を強く戒めるグローバルな事業展開に取り組んでいるとした。