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子どもの未来ために先生を応援…EDUPEDIA住吉翔太さん、栗田一輝さん

 「先生のための教育事典」EDUPEDIA創設メンバーの住吉翔太さんと栗田一輝さんに、同サイト立ち上げまでの軌跡と今後の展望、今の日本の教育に対して抱いている問題などを聞いた。

教育・受験 その他
子どもの未来ために先生を応援…EDUPEDIA住吉翔太さん、栗田一輝さん
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--ご自身が参画された理由はどのようなものだったのでしょうか。

栗田さん:僕は大学1年のころから教員になりたかったんです。それで大学生活で教育に関われたらよいと思いました。教育そのものが自分の中で大きくなったきっかけは高校の野球部での経験です。自分が先輩として後輩に教えていて、後輩ができないことができるようになる瞬間ってあるじゃないですか。自分が力になれるのが純粋に嬉しくて、先生になりたいと思うようになりました。

住吉さん:僕は教育の力を、自分の生い立ちの中で感じてきました。小学校6年のときの担任の先生がとても印象に残っています。先生のおかげで僕も友人たちも勉強や考えることが好きになって、クラスのうち10人以上が国公立や早慶上智クラスの難易度の大学に進学しているんです。隣のクラスは1人なのに。学歴だけで教育を語るつもりはないですけれど、先生一人でこんなにも変わるんだと思わされました。

 一方で、勉強が好きになれなかった友人のなかには、不良になって高校退学してしまう人もいました。義務教育が終わると先生は彼らを守ってくれない。そういった問題について、最初は先生に対して憤りを感じていたのですが、先生を取り巻くシステムにも問題があることを知るにつれて、“批判するのではなく応援する”方向にエネルギーを向けていこうと考えるようになりました。

--今後、どんなメディアにしていきたいと考えていますか。今年の11月にロゴをリニューアルされた理由も教えてください。

住吉さん:分散していたり、スポットライトが当たっていない教材や教育の知見を、見やすく同じフォーマットでアクセスできる環境に置くことで、より多くの先生に届けること、教育に関する知見の流通量を増やしたいと思っています。そういった意味で、他のWebサイトに掲載されている個人のホームページや教育機関の教育実践等の転載にも力を入れています。また、当面の目標でいうと、まずは先生方の目の前の疑問、すべての単元に答えられるコンテンツが網羅された日本一のメディアにしたいです。たとえば「国語 指導案」というキーワードで、月間1万人に検索されているんですが、いまWeb上にはそのニーズに応えるコンテンツが十分存在するとはいえない状況です。

 また、サイトを運営する上では、学生にもプロボノの社会人にもEDUPEDIAを作りながら一生の仲間をつくってほしいと思っています。

 ロゴ・CI(コーポレート・アイデンティティ)に関しては、旧タイトル「みんなでつくる教育WEB事典」から「先生のための教育事典」に変えました 。自分たちのサービスの存在理由をきわだたせるこの変更は「いつやるか?今でしょ!」の生みの親、電通のコピーライター阿部広太郎さんが考え、そのコピーをデザインにしたのは電通のアートディレクターの中尾祐輝さんです。会社の同期なんですけど、無償で協力してくれて、同期なのに本当に頭があがらないです(笑)。こういったプロボノの方の協力も、今のEDUPEDIAを大きく支えています。
《北原梨津子》

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