国家公務員採用総合職試験「政治・国際」見直し、女性採用にも期待

 人事院は12月19日、平成28年度より国家公務員採用総合職試験「政治・国際」区分の試験内容を見直すと発表した。多様な有為の人材を公務に誘致するため、政治学や国際関係を専攻する方々の専門分野を重視した内容にするという。

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国家公務員採用総合職試験「政治・国際」区分の変更点
  • 国家公務員採用総合職試験「政治・国際」区分の変更点
  • 期待する人材
  • 専門試験(多肢選択式)
  • 専門試験(記述式)
 人事院は12月19日、平成28年度より国家公務員採用総合職試験「政治・国際」区分の試験内容を見直すと発表した。多様な有為の人材を公務に誘致するため、政治学や国際関係を専攻する方々の専門分野を重視した内容にするという。

 具体的な見直しの内容について、専門試験(多肢選択式)は、現行で必須問題が32題、選択問題が16題中8題選択であるが、見直し後に必須問題が25題、選択問題が30題中15題を選択して解答とする。また、必須問題の科目を「政治学」「国際関係」「憲法」の3科目に限定(現行は8科目)するほか、選択問題の科目として「国際事情」を新設するなどの変更点がある。

 専門試験(記述式)は、選択問題8題中3題を選択解答(現行は7題中3題選択)、「国際関係」の出題数を2題に増加(現行は1題)する。また、専門試験(多肢選択式)、専門試験(記述式)ともに英語による出題を拡大する。

 これらの見直しにより、女性の在籍割合が高い国際関係の学部・学科からの受験が増加することで、公務における女性の採用・登用の拡大が期待される。
《工藤めぐみ》

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