油井亀美也宇宙飛行士は1月5日、宇宙航空研究開発機構(JAXA)東京事務所にて、国際宇宙ステーション(ISS)第44次・第45次長期滞在ミッションについての記者会見を行った。2015年5月から約6か月間にわたり、ISSに長期滞在する予定だ。 油井宇宙飛行士は今回のISS長期滞在が初の宇宙飛行となる。日本人飛行士としては若田光一飛行士、野口聡一飛行士などに続き、6人目のISS長期滞在クルーで、宇宙船ソユーズのフライトエンジニアとして搭乗する。長期滞在中には、「きぼう」日本実験棟を含むISS各施設のシステム運用をはじめ、船外活動や生命科学、宇宙医学、物質物理などさまざまな分野での宇宙環境利用に重点をおいた実験が行われる予定。 油井宇宙飛行士の専門は、航空機操縦(パイロット)。1970年長野県に生まれ、防衛大学校理工学専攻を卒業後、防衛庁(現 防衛省)航空自衛隊に入隊。2009年にJAXAよりISSに搭乗する日本人宇宙飛行士の候補者として抜擢され、数々の宇宙飛行士候補者訓練を受けたのち2011年にISS搭乗宇宙飛行士として認定された。 油井宇宙飛行士は、「実験が大好きなので楽しみにしています。ミッション開始間近となり、最終準備を進めています。準備万端で宇宙に行って良い仕事ができるように頑張っていきますので、みなさまも応援よろしくお願いします」と、間近に迫ったISS長期滞在にむけて次のように抱負を語った。