新成人が見る日本の未来、7割が自分たちで「日本を変えてゆきたい」と回答

 マクロミルは、2015年に成人式を迎える全国の新成人を対象に「2015年 新成人に関する調査」を実施。新成人の6割以上が日本の未来は「暗い」と回答した一方で、約7割が自分たちの世代が「日本を変えてゆきたい」と考えているという。

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 マクロミルは、2015年に成人式を迎える全国の新成人を対象に「2015年 新成人に関する調査」を実施。新成人の6割以上が日本の未来は「暗い」と回答した一方で、約7割が自分たちの世代が「日本を変えてゆきたい」と考えているという。

 2015年成人式参加対象の1994~1995年生まれの男女500人を対象に、2014年12月9日から10日まで行った同調査は、2008年から毎年行われており、今回で8回目を迎える。

 「日本の未来」についてどう考えているかとの問いに「明るいと思う」と回答したのは1.8%、「どちらかといえば、明るいと思う」と回答した32.6%で合わせて34.4%となっており、前年比で10ポイントの減少。明るいと思う理由としては「東京オリンピックが開催されるから」「日本には技術力があるから」などがあがっている一方、暗いと思う理由としては「少子高齢化が進んでいるから」などがあげられた。

 また、「自分の未来」についてどう考えているのかとの問いに「明るいと思う」と答えたのが16.0%、「どちらかといえば、明るいと思う」と回答した52.2%を合わせると68.2%にのぼり、前年比4.8ポイント上昇している。明るいと思う理由には「目標に向かってがんばっているから」「資格を取得するから」など、暗いと思う理由としては「就職できるか心配だから」「景気が良くないから」など景気に対する不安があがっている。

 新成人が描く未来像に不安感を与えているのは、国民年金と政治の在り方。これからの日本の政治に「期待できない」と回答したのは81%と高く、「政治家は自分自身のことしか考えていない」「世襲議員が多い」「国民の意見が反映されていない」「首相が変わりすぎる」といった意見が目立った。

 また、国民年金については、「将来、自分がもらえるか不安」と回答したのは91%。制度としての必要性を感じる新成人は82%と高かった一方で、「持続可能な制度だと思う」と答えたのは37%に留まった。

 日本の未来を不安視しながらも、自分たちの世代で日本を変えていきたいと思う人が67.6%にのぼった。日本をどのように変えていきたいかを具体的に尋ねると「少子高齢化社会をなんとかしたい」という意見が多く、「暮らしやすい国にしたい」「活気のある国にしたい」など自分たちの将来を見据えた思いが見られた。
《田邊良恵》

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