子どもの英語学習、「聞く」ことを大切に母語のように学ぶ

幼児がどのように英語を習得していくのか、効果的な英語教育を行うために保護者が気をつける点、教材の選び方など、長年にわたり英語教育事業開発に携わってきたベネッセ教育総合研究所の加藤由美子氏に話を聞いた。

教育・受験 学習
いつから?何をやるべき?子どもの英語
  • いつから?何をやるべき?子どもの英語
  • 英語の得意・苦手、ベネッセ調査
  • 英語を苦手と感じるようになった時期、ベネッセ調査
  •  英語学習のつまずき、ベネッセ調査
  • 社会での英語の必要性と自分が英語を使うイメージ、ベネッセ調査
  • 身につけたい英語力、ベネッセ調査
◆社会における英語の必要性と子どもの認識

 英語の必要性についてベネッセの同調査では、中高生ともに将来の社会での英語の必要性を感じている一方で、自分自信が「英語を使うことはほとんどない」と4割以上の中高生が回答している。この現状について加藤氏は、子どもたちが英語を使うイメージを持てていないと解説する。

 現在は、学校を出ると英語を使う環境がなく、両親が英語を使っている環境も少ない。また、「留学はしないから英語はいらない」「海外駐在員にならないから英語はいらない」など、英語が必要になる日常的なイメージを子どもたちが抱けていないようだ。

 加藤氏は、英語を楽しむ環境が必要だと強調する。子どもに英語を学習してほしいと感じる保護者の多くは、英語が使えることで楽しんだ体験は少ないが、英語ができないことで苦しんだ経験は多いという。だからこそ、同じ体験を子どもにはさせたくないという気持ちが強い反面、英語学習の強要が子どもにとってストレスになることもあるようだ。

 子どもだけでなく親子で英語を楽しむ機会を増やすことで、英語でできたことを一緒に楽しみ、できなかったことを恥じず共有できる環境が理想だ。ベネッセが1月24日に福岡県で行うイベントでは、「しまじろうとMimiの英語ショー」や「はじめての海外旅行体験ワークショップ」など、親子で英語を楽しむプログラムを用意する。

 加藤氏も登壇する予定で、子どもの英語教育に対する心構えを保護者に伝えるという。また、留学経験もあり、プロゴルファーとして活躍する東尾理子氏によるトークショーも行われる。加藤氏は、英語を楽しむ機会がイベント内に限られず、常に英語を楽しむことの大切さに気づいてもらいたいと語った。

◆いつから?何をやるべき?子どもの英語
日付:2015年1月24日
会場:スカラエスパシオ(福岡・天神)
【午前の部】
時間:10:00~11:30(開場9:30)
対象:幼児(0~6歳)と保護者
定員:親子150組
【午後の部】
時間:13:30~15:00(開場13:00)
対象:小学生のお子さまと保護者の方
定員:親子50組
《湯浅大資》

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