【母親座談会(後編)】志望校を決めた理由と入学後の成長、親の役割

 長引く不況や少子化の時代にあっても、根強い人気の私立中高一貫校。その魅力とは何なのか、進学を決めたきっかけや志望の理由、学校への期待、保護者の役割などを、在学生・卒業生のお母様4人に本音を語ってもらった。

教育・受験 受験
座談会に出席したお母様方
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◆お父様の中学受験への理解と役割

高島さん(山脇):主人は、地方出身ですし自分も中学受験を経験していないので、最初は受験に反対でした。でも、入学後は気に入ったようで、下の娘にも受験をさせたほどです。文系理系の選択のときや、大学選びのときは、社会人経験からアドバイスをしていましたし、子どものほうでも尋ねていました。

石川さん(早実):主人の都合がよいときは、車で塾の送迎をしてくれました。受験前には朝から頭が働くようにと、生活を朝型にするために、主人が率先して朝5時半起きしていました。文化祭などの行事も仕事がなければ行ってくれます。

佐藤さん(麻布):主人は入学式にも出られませんでした。受験期もまったくノータッチ。ただ、算数の難問は、「お父さんに聞けばわかる、やっぱりお父さんはすごい」と子どもが言っていて、お父さんの偉大さを感じてくれてよかったなと思います。

中村さん(大妻):夫が私立中高一貫校の出身なので、絶対に受験させたいと言っていましたし、勉強をよく見てくれました。単身赴任で離れているときもSkypeで教えてくれましたが、かなりスパルタで、娘は嫌がっていました(笑)。

◆保護者のつながりの重要性

佐藤さん(麻布):授業参観はありません。保護者会は学期に1回、その流れで保護者懇親会もやります。学内でお弁当を頂いたり、学外でお食事会をすることもあります。懇親会は保護者が企画して、子どもが卒業してもずっと続くようです。男の子は学校のことをあまり話してくれないので、お友達のお母様方とのつながりは大事です(笑)。

石川さん(早実):授業参観は年に1回。保護者会は、学年全体で年2回あり、その後教室で先生と懇談します。保護者主催の学外でのお食事会も年に1、2回あります。男の子はあまり学校のことを話してくれませんので、女の子のお母様に学校の情報を教えていただくことが多く、助かります。

高島さん(山脇):授業参観は年に1回で、1週間のうち好きなときに参観できます。保護者の懇親会の参加率は高いですね。部活ごとの保護者会もあって、そちらのほうが盛んです。

◆卒業生の協力でキャリア教育

高島さん(山脇):中2のときに「30歳の自分を考える」というテーマで卒業生の体験談を聞く機会がありました。どういう職業に就きたいかをイメージして、大学選びや学部選びにつなげるという、よい取組みだと思います。

中村さん(大妻):うちも同じで、文系理系のクラス分けの前に卒業生の方たちに職業について話を聞く時間がありました。

石川さん(早実):中1、2年のときに1回ずつOBがお話をしてくださったようです。本人は何かを感じとったのかも知れませんが、男の子はあまり親に話してくれません(笑)。
《石井栄子》

石井栄子

子育てから、健康、食、教育、留学、政治まで幅広いジャンルで執筆・編集活動を行うフリーライター兼編集者。趣味は登山とヒップホップダンス、英語の勉強。「いつか英語がペラペラに!」を夢に、オンライン英会話で細々と勉強を続けている。最近編集を手掛けた本:『10歳からの図解でわかるSDGs「17の目標」と「自分にできること」』(平本督太郎著 メイツ出版)、『10代から知っておきたいメンタルケア しんどい時の自分の守り方』(増田史著 ナツメ社)『13歳からの著作権 正しく使う・作る・発信するための 「権利」とのつきあい方がわかる本』(久保田裕監修 メイツ出版)ほか多数

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