【AO入試の基礎5】AO入試に「正解」はないが、「評価の基準」はある

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 AO入試や推薦入試を受ける予定の子どもの保護者の質問に、教員経験をもち、総合キャリア支援団体「MyCareerCenter」を運営する岡村洋平氏が答える連載「AO入試の基礎」。第5弾では、「志望大学の入試で求められる力を見極めること」の重要性について話を聞いた。


◆どんな学生を求めているかは、「アドミッションポリシー」などに示されている内容が基本

 AO入試では、シンプルに学力試験の点数によって合否が決まる一般入試とは異なり、複数の書類や当日の試験内容を総合的に評価されるもの。とは言っても、「総合的」とは、いかにも曖昧な表現に聞こえるかもしれません。実際は、書類や当日の活動を通して、その学生が、その大学の学部・学科が「入学してほしい」と考えている学生像にマッチしているかどうかを見ているのです。模範解答が存在しないのがAO入試の試験内容だとしても、学生に何が求められているのかをきちんと見極め理解することは、合格のためには不可欠です。

 AO入試によって大学がどんな学生を求めているかは、大学が「アドミッションポリシー」や「求める人物像」として、募集要項に示されていることがほとんどです。例えば早稲田大学の国際教養学部のAO入試では、以下のようなアドミッションポリシーが示されています。

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(略)国際教養学部は以下のような学生の選抜に努めている。

1.英語で勉強する強い意欲を持つ者

2.母語以外の言語で効果的に意思疎通できる言語能力、または、その潜在能力を有する者

3.複数の学問分野の視点から諸課題に取り組むにあたり、総じて高い学力、または、その潜在能力を有する者

4.独自の視点から問題を分析できる批判的能力、または、その潜在能力を有する者

5.考えや情報を発表するときに、明確かつ正確にそれらを伝達できる表現能力、または、その潜在能力を有する者

6.日本国内、および、海外の多様な文化的、教育的経験を持ち、本学部に多様性をもたらす者

7.新しい環境において生活、学習することに挑戦できる適応性と柔軟性を有する者

8.国際的、相対的視点から知的、道徳的問題に取り組む意思と意欲を有する者
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 ここからは、いくつかのことがはっきりと読み取れることでしょう。たとえば語学力や、多様な視点、多文化の理解や経験、柔軟性や国際性などがキーワードになっているようです。だからこそ、いくら客観的に顕著な実績を上げていて面接で快活な印象を与えたとしても、これらとのマッチングがなければ、決して合格はできません。

 上記のような「アドミッションポリシー」などは、いわば、「採点基準」のようなもの。AO入試では、この評価の基準を踏まえて自分自身をアピールする必要があることは、きちんと理解しておきましょう。

 この意味では、AO入試は、大学ごと・学部ごとにアピールのポイントや内容をきちんと対応させていかないと、いくら素養や実績があっても合格することはできないのです。


《編集部》

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