日本国内の総人口が前年比55万人減の1億2,380万2千人となったことが2025年4月14日、総務省が公表した人口推計(2024年10月1日現在)から明らかとなった。総人口は2008年をピークに2011年以降、14年連続で減少。日本人の減少幅は過去最大となっている。
総務省は国勢調査による人口をもとに、各月の人口の動きをほかの人口関連資料から得て、毎月1日現在の人口を算出。2024年10月1日現在(確定値)の外国人を含む総人口は、1億2,380万2千人。前年と比べ55万人減となり、14年連続で減少していることがわかった。
外国人を除く日本人人口は前年比89万8千人減の1億2,029万6千人。減少幅は13年連続で拡大し過去最大となっている。
年齢別見ると、15歳未満の人口は前年比34万3千人減の1,383万人で、総人口に占める割合は過去最低の11.2%となった。15~64歳人口は前年比22万4千人減の7,372万8千人と減少したものの、割合は59.6%で前年に比べ0.1ポイントの上昇。一方、65歳以上人口は前年比1万7千人増の3,624万3千人、75歳以上人口は前年比70万人増の2,077万7千人とそれぞれ増加。総人口に占める割合は65歳以上が29.3%、75歳以上が16.8%といずれも過去最高となっている。
都道府県別みると、人口増加は東京都と埼玉県の2都県のみ。増加率は東京都が0.66%ともっとも高く、前年に比べ0.32ポイント拡大した。人口減少は45道府県にのぼり、秋田県(-1.87%)、青森県(-1.66%)、岩手県(-1.57%)など18県で、人口減少率が1%以上となった。
自然増減(出生児数-死亡者数)は89万人減で18年連続で減少。すべての都道府県で自然減少となっている。男女別にみると、男性は45万3千人減、女性は43万7千人減となり、男性は20年連続、女性は16年連続の自然減少となった。
一方、社会増減(入国者数-出国者数)は34万人増と、3年連続で増加。ただし、日本人は2千人減少しており、外国人が34万2千人の増加となっている。社会増加した都道府県は、東京都、埼玉県、千葉県、大阪府など24都道府県で、このうち、福井県、奈良県、宮崎県の3県は減少から増加に転じている。
総務省統計局によると、2025年3月1日現在(概算値)の総人口は、1億2,344万人。5か月間で36万2千人の減少と推計され、少子化が想定を上回るスピードで進んでいることが明らかとなった。