第153回芥川龍之介賞の発表が16日に行われた。注目を集めていたお笑いコンビ・ピースの又吉直樹の処女作『火花』が、羽田圭介氏『スクラップ・アンド・ビルド』とともにダブル受賞を果たした。 第28回三島由紀夫賞にもノミネートされ、僅差で受賞を逃した『火花』だが、芥川賞受賞となった。 『火花』は芸人である「僕」を語り手に、才気あふれる先輩芸人と過ごした濃密な青春を描いた作品で230枚の中篇。文芸雑誌「文學界」(2月号、文藝春秋)に掲載されて話題となり、3月11日に単行本化。発売から1週間で累計35万部に達するベストセラーとなった。